ドイツ連邦共和国 Federal Republic of Germany
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ドイツの高等教育・質保証の基本情報
ドイツの高等教育の質保証システムの概略（２０２５年１１月時点）
ドイツの高等教育機関に関する質保証活動は、欧州質保証機関登録簿(EQAR)に登録された質保証機関の中からドイツアクレディテーション協議会（Akkreditierungsrat, 英語名German Accreditation Council, GAC）が認定した機関によって行われ、各質保証機関がまとめた評価報告書に基づきGACが評価結果の決定（適合認定付与の判定）を行う。質保証制度としては、高等教育機関の学士課程及び修士課程を対象とするプログラム・アクレディテーション（2000年開始）、高等教育機関を対象として内部質保証の仕組みの信頼性・健全性をみるシステム・アクレディテーション（2008年開始）、そして高等教育機関が独自に策定した評価手法をGACと当該大学が置かれる州政府の承認を得た上で用いる代替的手法によるアクレディテーションの３種類があり、高等教育機関はいずれかを選んで受審する。
プログラム・アクレディテーションは質保証機関が直接プログラムを審査する仕組みである。システム・アクレディテーションでは、質保証機関によって内部質保証に着目した機関別評価が行われるが、これにより適合認定された高等教育機関は学内の学位プログラムの質保証を自ら行う権限（自己認証権）を与えられる（よって、システム・アクレディテーションも最終的に学位プログラムの質保証を目指す仕組みである）。適合認定を受けた場合の有効期間は、プログラム・アクレディテーション、システム・アクレディテーションともに８年、代替的手法によるアクレディテーションでは最長８年で満了の２年前に中間評価がある。
連邦制をとるドイツでは、教育は16の州それぞれの権限に属しており、国全体で統一された高等教育制度は存在しない。質保証制度についても同様で、各州がそれぞれアクレディテーション関連法を制定しているが、2016年に常設各州文部大臣会議（Kultusminister-konferenz, KMK）によって決議された「学修アクレディテーション州間協定（Studienakkreditierungsstaatsvertrag）」が各州間で取り交わされ、その施行細則として2017年にドイツ全国としての共通的なアクレディテーションの基準や手続き等について規定した「モデル政令（Musterrechtsverordnung）」が策定された（2024年に改定）。現在、これをモデルに各州が同様の内容の法令を制定しており、実質的にモデル政令が国の共通的なアクレディテーションの基準等として機能している。
ドイツの高等教育・質保証システムの概要（２０１４年１２月刊行）
評価結果はこちら
【適合認定を受けたプログラム及び機関データベース（GAC）】
https://antrag.akkreditierungsrat.de/
【EQAR掲載の評価結果】
https://www.eqar.eu/qa-results/search/by-institution/?country=64
【ドイツでの質保証活動が認められているEQAR登録機関一覧（Registered agencies operating in Germany）】
https://www.eqar.eu/kb/country-information/country/?id=64
登録機関一覧中、各機関名称の直下「VIEW X INSTITUTIONS WITH X REPORTS」のリンクから、EQARのデータベースに掲載されている評価結果及び報告書を閲覧できる。
ドイツの高等教育質保証の最新動向はこちら
https://qaupdates.niad.ac.jp/category/germany/
（高等教育質保証の海外動発信サイト：QA UPDATES (ドイツ)）
https://www.akkreditierungsrat.de/index.php?id=system
（GACウェブサイト）
ドイツの教育制度についてはこちら
https://www.nicjp.niad.ac.jp/foreign-system/by-country/germany.html
（高等教育資格承認センター 外国の教育制度について（ドイツ））
その他
代替アクレディテーションの活用例（Furtwangen University (HFU)
https://www.hs-furtwangen.de/warum-hfu/zentrum-fuer-lehren-und-lernen-zll
（HFUウェブサイト）
