令和6年度第3回大学等の質保証人材育成セミナー

「いまさら聞けないDEI——高等教育の現場から」

主催:独立行政法人大学改革支援・学位授与機構

 

開催趣旨

 2023(令和5)年6月にLGBT理解増進法が国会で成立し話題となったことをはじめとして、性的マイノリティの人権に関する社会や法的な取り扱いのアップデートが進められつつあります。これに先立ち文部科学省では、2010(平成22)年より複数回にわたり、主に「性同一性障害」の児童生徒に対するきめ細やかな対応を求める通知を初中等教育関連組織に対して発出してきました。これらの教育機関が、子どもの発達に伴うメンタルヘルスに重大な影響を与える場であることを反映した働きかけです。しかしながら、性的マイノリティ等の包摂に対する取り組みは、高等教育への進学を境に分断してよいものではありません。 

 高等教育機関は、多様な学生および教職員が安心して学業や研究、職務に専念できる環境を整える責務を負っています。それのみならず、医療者や教育者をはじめとして、さまざまな分野で次世代を育成する役割を担う専門家を養成するという役割を持ちます。しかしながら、知識や経験が担当者に共有されず、問題が起こった際に適切なサポート体制が取られないまま、組織の信頼性を損なうという事態も生じています。 

 対応の必要性を認識してはいても、性的マイノリティにまつわる概念や知識が頻繁にアップデートされること、同じ属性に分類される人たちの中でもニーズや価値観が一様ではないことにより、対応に困難さが感じられることも多いでしょう。今回のセミナーでは、公的機関であり、かつ国際的な人権尊重の理念を順守すべき事業主体として、高等教育機関の運営者が知っておくべきDEI(多様性(Diversity)、公平性(Equity)、包摂性(Inclusion))の基礎知識を実践に即して提供いたします。さまざまな知識レベルの方を歓迎いたします。学生対応や組織運営で疑問に感じられる点について、相談にお答えしていきます。ぜひ奮ってご参加ください。 

 

プログラム           

13:00 開会挨拶
 戸田山 和久:大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 部長
第1部  講義編(オンライン配信あり)第2部参加者のみ会場で受講
13:05 「性的マイノリティおよび、性分化の多様性の成因論の変遷と社会的インパクト」  資料   動画 
 坂口 菊恵:大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 教授
13:25 「性的マイノリティに対してインクルーシブな高等教育機関への転換
―まずここからはじめてみよう―」  資料   動画 (2025年6月30日17時まで公開)
 河野 禎之:筑波大学 人間系 助教,
ヒューマンエンパワーメント推進局業務推進マネージャー
14:05 「多様な構成員と価値観を包摂する高等教育機関に向けた気づき」  資料 
 土井 裕人:筑波大学人文社会系 助教
14:25 質疑応答(最大延長14:50まで)
14:40 休憩
第2部  演習編(対面のみ)会場:大学改革支援・学位授与機構 竹橋オフィス 1112会議室
14:50 演習1 個人ワーク「事例をもとに、組織的対応を考える」
15:25 演習2前編 個人ワーク+グループワーク「業務の中で直面した、DEI対応に関する困りごとや疑問」
16:15 演習2後編 全体共有+講師陣からのコメント
16:45 アンケート記入
   

 

対象者・募集人数 
対象者 : 高等教育機関の教職員、関連する研究を行っている大学院生等
募集人数: 第1部(講義編) オンライン配信のため、上限なし
      第2部(演習編) 20名

参加登録
参加登録の受付は終了しました。
 

 

 

運営事務局

大学改革支援・学位授与機構評価事業部評価企画課 企画第2係
 Mail: hyokikaku2[at]niad.ac.jp ※[at]を@に変えてください。



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