令和2年度大学質保証フォーラム「東京規約と学びの多様性―資格承認の転換期」(令和2年9月23日開催)
趣旨説明
学生や研究者の国際的なモビリティを促進するため、2018年2月、ユネスコの「高等教育の資格の承認に関するアジア太平洋地域規約(通称:東京規約)」が発効し、2019年11月には、世界規約がユネスコ総会で採択されました。我が国では、2019年9月、東京規約に基づく日本の公式のNIC(国内情報センター)として、大学改革支援・学位授与機構に「高等教育資格承認情報センター」が設立されました。
国際的潮流として、学びのあり方が多様になる中、東京規約では、外国資格の評定は、「得られた知識及び技能に主たる焦点を合わせたもの」となることが規定され、これまでのような修業年限や学習期間などのインプット情報だけでなく、当該資格保有者が「何を身につけ、何ができるか」といったアウトカムに基づいて学修歴や資格を判断することが求められています。このような動きを踏まえ、各国では資格枠組、コンピテンシー教育、マイクロクレデンシャル、証明書の電子化、ディプロマ・サプリメントなどアウトカムを基盤とする多様な取組が推進されています。
本フォーラムでは、海外の有識者を招き、東京規約及び世界規約の理念を共有した上で、海外の教育制度の違いを乗り越える資格承認の事例や課題、NICの果たす役割等について理解を深めます。その上で、日本の有識者からは、東京規約を踏まえた制度整備、企業におけるグローバル人材の評価、高等教育機関の資格承認に関する期待や課題等を紹介し、資格承認を取り巻く加速度的な国際的展開や、予測困難な環境変化に対して柔軟に適応することの重要性が明らかとなったポストコロナにおいて、日本はどのように対応すべきかについて議論を行います。
プログラム・講演資料
*講演者名をクリックすると、講演資料がダウンロードできます。
*発表資料の翻訳は仮訳を含みます。
15:30 | 開会挨拶 福田 秀樹:大学改革支援・学位授与機構長 |
15:35 | オンラインアンケート説明 |
15:45 | 基調講演(1) Libing WANG : ユネスコ・バンコク事務所 教育イノベーション・スキル開発部門チーフ |
15:55 | 基調講演(2) Chantavit SUJATANOND : 東南アジア教育大臣機構 高等教育開発地域センター所長 |
16:05 | 基調講演(3) Luca LANTERO : イタリア 学術移動・同等性情報センター(CIMEA)代表、リスボン承認規約事務局代表 |
16:15 | パネルディスカッション (1)国内登壇者紹介と問題提起 佐藤 邦明 :文部科学省高等教育局主任大学改革官 山本 夏樹 :株式会社日立製作所人財統括本部人事勤労本部長 杉村 美紀 :上智大学グローバル化推進担当副学長・総合人間科学部教育学科教授 谷口 功 :独立行政法人国立高等専門学校機構理事長 (2)全体討論 Libing WANG Chantavit SUJATANOND Luca LANTERO 佐藤 邦明 山本 夏樹 杉村 美紀 谷口 功 ※モデレーター 堀田 泰司:大学改革支援・学位授与機構研究開発部教授、高等教育資格承認情報センター長 |
17:25 | 閉会挨拶 長谷川 壽一:大学改革支援・学位授与機構理事(兼)研究開発部長 |
17:30 | 閉会 |
参加登録
本イベントは終了いたしました。数多くの方々に参加いただき、誠にありがとうございました。
運営事務局
令和2年度大学質保証フォーラム運営事務局
(株式会社イー・シー・インターナショナル内)
03-6459-3408
niad-uqaforum2020 [a] ec-intl.co.jp
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