学位の授与に必要な学習の成果の評価に関する調査研究
1 .学位の要件となる学習の成果の評価と学位等の承認に関する調査研究
高等教育を受ける人が増え、国境を越えた人の移動も広がりを見せる中で、高等教育修了者の能力証明として
の「学位」に対する関心が高まっています。学位及び他の高等教育資格が国内外の高等教育機関と労働市場で
適正に承認されるための制度的条件、また、学位の授与の対象とされる高等教育レベルの学習に求められる体
系性といった問題を視野に入れて、学位・単位制度に関する理論的基盤を日本と海外諸国の比較調査に基づき
把握することにより、機構の学位授与制度を支援するのみならず、広く日本の高等教育政策に資することを目
的とした調査研究を行っています。
2 .機構の実施する学位授与の機能に関する調査研究
機構における学位授与制度について、個人が多様な機会に生涯を通じて行う高等教育レベルの学習の成果を、
学位の取得につなげる仕組みに関する調査研究を実施しています。経済的社会的に異なる条件下でキャリア
を模索する人々にとって開かれた高等教育とは何かという問題意識も持ちつつ、大学以外の教育機関等にお
ける様々な学習の成果を評価し単位認定する方法、そうした高等教育レベルの学習による単位の累積を条件
とした学士の学位授与制度の意義と構築の可能性について研究しています。さらに、短期大学、高等専門学校、
専門学校など短期の高等教育を終えた後に一定の学修を行って機構で学士の学位を取得した方に対して、学位
審査課と協働してアンケート調査を実施し、その分析結果を機構の学位授与事業の改善に反映させています。