令和元年度大学質保証フォーラム「変革期における大学質保証」(令和元年7月25日開催)
趣旨説明
日本の高等教育の質保証の主要な構成要素である機関別認証評価制度は、7年を1巡として、現在3巡目が実施されています。制度発足以来、これまで度々見直しがなされてきましたが、大学における自己評価の結果に基づく定期的な「ピアレビュー」によって教育の質を担保し、自主的な改善向上を促すという考え方は受け継がれてきました。
しかし、大学をめぐる国内外の状況や、高等教育の質保証に対する社会からの要請は当初の制度設計の背景となった20世紀後半の状況から大きく変化しました。たとえば、国内では、ICTの活用を含めたアクティブ・ラーニングが普及し、国際化・グローバル化推進のための施策が展開することによってキャンパスの様相は大きく変貌しつつあります。さらに、入学者の定員割れなどの経営上の問題や、国立大学、公立大学の法人化といった制度上の改変もみられます。
国際的には、欧州や東南アジアにおける域内調和や国境を越える教育に対応した質保証を含む制度整備などが進む一方で、各国における評価制度の違いや、分野別評価も含めいわゆる評価疲れなどが課題となっています。こうした中、リスクベース評価、ステークホルダーに対する直接調査による機関評価などの試みも現われ、また評価機関の質の保証についても議論されています。
今回のフォーラムでは、近年の高等教育の質保証における変化を主導する専門家を海外から招き、これらの21世紀における大変貌とそれに対応する取組みを顧みながら、日本の現状をふまえた未来像について議論します。
プログラム・講演資料
*講演者名をクリックすると、講演資料がダウンロードできます。
13:00 | 開場 |
13:30 | 開会挨拶 福田 秀樹:大学改革支援・学位授与機構長 |
13:40 | 趣旨説明 山本 進一:大学改革支援・学位授与機構研究開発部長 |
13:50 | 基調講演(1) Jagannath Patil : インド国家評価アクレディテーション審議会(NAAC)顧問、高等教育質保証機関の国際ネットワーク(INQAAHE)及びアジア・太平洋質保証ネットワーク(APQN)前会長 |
14:30 | 基調講演(2) Judith Eaton :米国高等教育アクレディテーション協議会(CHEA)会長 |
15:10 | 休憩
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15:30 | パネルディスカッション (1)国内登壇者からのインプット(日本の状況からの問題提起) 石橋 晶 :文化庁文化資源活用課文化遺産国際協力室長 奥野 武俊 :一般財団法人大学教育質保証・評価センター代表 濱中 淳子 :早稲田大学教育・総合科学学術院教授 (2)全体討論 Jagannath Patil Judith Eaton 石橋 晶 奥野 武俊 濱中 淳子 ※モデレーター 土屋 俊:大学改革支援・学位授与機構研究開発部特任教授 |
17:20 | 閉会挨拶 長谷川 壽一:大学改革支援・学位授与機構理事 |
17:30 | 閉会 |
17:45 | 情報交換会(有料) |
公開研究会
大学質保証フォーラムのテーマに関し、海外パネリスト等によるディスカッション形式の研究会を開催します。
日時:7月26日(金)9:30-12:00
会場:学術総合センター11階 1112会議室
定員:40名
Jagannath Patil氏講演資料
Judith Eaton氏は大学質保証フォーラム基調講演と同じ資料を使用。
参加登録
本イベントは終了いたしました。
数多くの方々に参加いただき、誠にありがとうございました。
アクセス
一橋講堂(学術総合センター):東京都千代田区一ツ橋2-1-2
東京メトロ東西線:「竹橋」駅1B出口 徒歩4分
東京メトロ半蔵門線・都営新宿線・都営三田線:「神保町」駅A8出口 徒歩4分
※駐車場の用意はございません。
運営事務局
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