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目次
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1.質保証に関するトリビア・豆知識
海外動向記事の内容について読者の方々により深く理解していただくために、
質保証に関係する用語や過去の記事について解説します。
今回のテーマは「大学入学資格の年齢要件について」です。

2. 海外動向記事
平成30年12月、平成31年1月に当機構ウェブサイトに掲載した動向記事6件
(英国1件、ドイツ1件、米国3件、その他の国・地域1件)を紹介します。
ぜひアクセスしてご覧ください。

3.QAなるほどトピックス
当機構スタッフによるコラムを2件追加しました。
今回のコラムテーマは
「【日本語でBachillerを訳すと?】外国で発行された証明書の読み解き方」
https://qaupdates.niad.ac.jp/2019/01/09/translate_bachiller/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=190125

「留学生の適切な入学審査のために―ディプロマミルから証明書のトレンドまで」
https://qaupdates.niad.ac.jp/2019/01/15/assessment-for-intlstudent/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=190125
です。

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1.質保証に関するトリビア・豆知識
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日本の大学に入学するためには、学校教育法等の法令で定められた入学資格を
満たしている必要があります。現行の法令では、年齢要件として定められた
「18歳以上の者」という表現が目立ちます。

2018年末、文部科学省は、12年制の外国人学校を修了した者等を対象に、
この年齢要件を撤廃する改正案を示し、パブリックコメントを実施しました。

◆文部科学省:大学入学資格関係告示の一部改正案に関する意見募集
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185001018&Mode=0

改正案で年齢要件の撤廃が検討されている入学資格は、以下の通りです。

・外国の高等学校に相当する学校の課程を修了した者、これと同等以上の
学力を証明する認定試験の合格者、文部科学大臣が別に定めた課程の修了者
・日本国内のインターナショナルスクール等、高等学校に対応する外国の学校の
課程を修了した者(12年未満相当の課程の場合は、準備教育課程を修了した者)
・国際バカロレア資格、アビトゥア資格、バカロレア資格、GCE-Aレベルの
資格を有する者
・国際的な評価団体(WASC(ウェスタン・アソシエーション・オブ・スクールズ・
アンド・カレッジズ)、ACSI(アソシエーション・オブ・クリスチャン・
スクールズ・インターナショナル)、CIS(カウンシル・オブ・インターナショナル・
スクールズ))の認定を受けた教育施設で、12年の課程を修了した者

上記の条件を満たした者のうち、これまでは「18歳に達した者」が日本における
大学入学資格を認められていましたが、改正した場合は17歳以下であっても大学入学資格が
認められることとなります。

ただし、これまでどおり年齢要件が残るものもあります。まず、国内の正規の教育制度では
いわゆる「飛び級」の制度が存在しないため、大学入学資格を得られるのは、
18歳以上となります(飛び入学を除く)。また、高等学校卒業程度認定試験を合格した場合や、
大学の個別の入学資格審査によって入学を許可される場合にも、従来どおり、
18歳以上の者のみが大学入学資格を認められます。

一方、諸外国では、大学入学資格に年齢要件を定めていないことが多く
見られます。文部科学省が作成した資料(下記URL)によれば、米国、英国、
フランス、ドイツ、中国では、実際に18歳未満で大学に在籍する者は少ない
ものの、国としての大学入学資格に関する年齢制限は設けていないことが分かります。

◆文部科学省:諸外国の大学入学における年齢要件
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/020-17/siryo/05083001/002.htm

日本が2017年12月に締結し、2018年2月に発効した「高等教育の資格の承認に関する
アジア太平洋地域規約」(東京規約)では、学生や学者の国際的な移動を容易にするため、
入学審査等で外国の資格を評定する際には、本人がこれまでに得た知識や技能に焦点を
合わせて審査することを締約国に求めています。

◆日本の新しい「国際約束」-2月に発効した「東京規約」が描く、資格が公平に扱われる社会
https://qaupdates.niad.ac.jp/2018/03/15/tokyocvnineffect/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=190125

今回の「大学入学資格関係告示の一部改正案」は、日本の大学等への入学を希望する
留学生や帰国子女等の受け入れを推進する目的があり、東京規約の方針に沿うもの
であると考えられます。

東京規約のような国際的な取り決めがなされ、今後も留学生が増加していくことが
期待されるなか、入学資格等に関する制度がどのように変化していくのか注目されます。

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2. 海外動向記事
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◇米国:ジョンズ・ホプキンス大学に対し、学生の経済的な不平等を是正する
約2,000億円(18億ドル)の巨額寄付
https://qaupdates.niad.ac.jp/2019/01/07/billiondollardonation/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=190125
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アメリカでは大学の入学審査において学費の支払い能力が考慮され、高所得層出身の
志願者が優先されがちに。この現状を打開するための巨額寄付が表明された。

◇ロシア:アクレディテーションにより私立大学の認定が取り消されたケース
https://qaupdates.niad.ac.jp/2019/01/22/russiamsses/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=190125
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ロシア国内で大学のアクレディテーションを担うロシア連邦教育・科学監督庁
が私立大学MSSESの適格認定を取り消しに。

◇独ハノーファー大学の内部質保証―学生支援部門の事例 その1:評価に関する活動
https://qaupdates.niad.ac.jp/2019/01/22/germanyzqsuniversityofhanover/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=190125
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ハノーファー大学の大学運営・学生支援サービス部門(ZQS)に焦点を当て、
ドイツの質保証やアクレディテーション制度を事例と共に紹介。

◇米国:オバマ政権下で認定終了となったアクレディテーション機関が再認定される
https://qaupdates.niad.ac.jp/2018/12/14/acics/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=190125
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多くの営利大学のアクレディテーションを行っているACICSが、教育省長官の
判断により再認定された。但し、この認定判断に対する異論もあるため、これが
真の決着となるか注視される。

◇米国:全米で営利企業傘下の教育拠点が大量閉鎖。アクレディテーション機関も批判の対象に。
https://qaupdates.niad.ac.jp/2019/01/11/ecaclosure/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=190125
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営利企業傘下の教育拠点が大量閉鎖。この拠点のアクレディテーションを主に
担っていたのは、政府認定を回復したばかりのACICSであったため、更に物議
を醸している。

◇7人に1人が利用する論文代行:英QAAがGoogle等に求める対策とは
https://qaupdates.niad.ac.jp/2019/01/23/ukcontractcheating18/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=190125
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世界で約3100万人もの学生が利用していると言われる論文代行。英国の質保証
機関QAAがGoogleやPayPal等に要請した対策などを紹介。

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3. QAなるほどトピックス
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読者の皆様により高等教育・質保証への理解を深めていただくため、
当機構が配信している海外動向記事の背景等を盛り込んだコラムを
掲載しています。(不定期掲載)

◇【日本語でBachillerを訳すと?】外国で発行された証明書の読み解き方
https://qaupdates.niad.ac.jp/2019/01/09/translate_bachiller/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=190125
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スペイン語のBachillerは学士の学位のこと?!外国で発行された証明書の
翻訳で気を付けたいことをまとめました。

◇留学生の適切な入学審査のために―ディプロマミルから証明書のトレンドまで
https://qaupdates.niad.ac.jp/2019/01/15/assessment-for-intlstudent/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=190125
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中国・韓国・ベトナム・タイの高等教育機関リストのURLを公開。資格審査の
現状や証明書を取り巻く新たな環境を紹介。

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NIAD-QE 海外高等教育質保証動向ニュース
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