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vol.29:米国:コンピテンスを中心に据えた資格認証制度の構築 ほか(2017年10月18日配信)

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目次
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1.質保証に関するトリビア・豆知識
海外動向記事の内容について読者の方々により深くご紹介させていただくために、質保証に関係する用語や過去の動向記事について解説します。
今回のテーマは「SDGs(持続可能な開発目標)」です。

2. 海外動向記事
平成29年9月に当機構ウェブサイトに掲載した動向記事11件(欧州3件、フランス2件、台湾1件、フィリピン1件、ASEAN1件、オーストラリア1件、米国2件)を紹介します。ぜひアクセスしてご覧ください。

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1.質保証に関するトリビア・豆知識
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今回は、オーストラリア、フィリピンの記事に関係する「Sustainable Development Goals: SDGs(持続可能な開発目標)」をテーマに取り上げます。

SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択されたもので、2016年から2030年に向けて国連加盟国により掲げられた、地球環境と人々の暮らしを持続的なものとするための17分野の目標です。
大学を含む多様なステークホルダーが、その達成に向けて取り組むことが期待されています。

オーストラリアでは、各大学が既存の取組みをベースとしてSDGsのための取組みを実施できるよう、ガイドラインが公表されました。

◇【オーストラリア】持続可能な開発目標、SDGsの達成のために大学ができること:オーストラリア、ニュージーランド、太平洋地域
https://qaupdates.niad.ac.jp/2017/09/29/sdgs-australia-pacific-university/

日本においても、上記記事で紹介した各大学の取組み例の他、例えば、大学におけるESDに係る既存の取組み(ESDに関する教育・研究センターの設置、ESD関連事業の実施等)は、SDGs達成にも適う取組みといえるでしょう。

また大学のほか、JICAはSDG目標4「質の高い教育をみんなに」について、ポジション・ペーパーの中でSDGsの達成に向けた取組みの重点分野の一つとして「高等教育の質向上・保証への対応」を挙げています。
そして、2003年から「ASEAN工学系高等教育ネットワークプロジェクト」を行うなど、特に工学分野における日本・ASEANの大学間の協力に力を入れています。また、質保証の点では、インドネシアにおいて、ワシントン協定(教育プログラムの同等性を認める国際的協定)への参加を見越した「インドネシアエンジニアリング教育認定機構(IABEE)」の設立を支援しています。

また、フィリピンで高等教育を無償化する法案が可決されたことは、SDGの目標4「質の高い教育をみんなに」に資するものであるといえます。

◇【フィリピン】フィリピンが高等教育を無償化へ
https://qaupdates.niad.ac.jp/2017/09/06/freehephilippines/

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2. 海外動向記事
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◇【欧州】欧州:2020年以降のエラスムス+プログラムについて各国首脳が会合
https://qaupdates.niad.ac.jp/2017/09/11/erasmus_plus_high_level_group/
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2020年以降のエラスムス+について欧州各国首脳が会合。わかりやすい内容や小規模校や社会的弱者の参加を促すことを目指す。

◇【欧州】欧州:加速する資格の「自動認証」化 FAIRプロジェクト報告書公開
https://qaupdates.niad.ac.jp/2017/09/20/fairreport/
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資格の自動認証を実証実験したFAIRプロジェクト。高等教育機関向けにまとめられた提言をすべて紹介する。

◇【欧州】欧州:学生の能力を可視化する「ディプロマ・サプリメント」が
電子化へ
https://qaupdates.niad.ac.jp/2017/09/20/digitaldsreport/
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ディプロマ・サプリメントも電子化へ。各国足並みが揃わない普及状況の打開策となるか。

◇【フランス】フランス:HCERESに対するENQAの外部レビューの結果
https://qaupdates.niad.ac.jp/2017/09/11/hceres_enqa_2017/
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HCERESがENQAの外部レビューを受審。適格の判定を受けたが、評価委員の選考方針の明確化等の課題が残る結果に。

◇【フランス】フランスにおける世界大学ランキングへの考え方
https://qaupdates.niad.ac.jp/2017/09/29/france_international_ranking/
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フランスの大学統合等の政策は世界大学ランキングの順位にどのような影響を与えているのか。フランスの監査機関が報告書をまとめた。

◇【台湾】台湾:HEEACTがAPQNとの国際化共同アクレディテーションを開始
https://qaupdates.niad.ac.jp/2017/09/27/heeact%EF%BC%BFapqn-quality-label-as-regional-international-accreditation-of-internationalization-project/
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HEEACTは台湾の高等教育の国際化の質向上を目指し、APQNとの国際化共同アクレディテーションを開始する。台湾の大学が、アジア太平洋地域最大の質保証機関ネットワークであるAPQNとHEEACTの両者から適格認定を受けることで、同地域の留学生獲得に有利になることが期待されている。

◇【フィリピン】フィリピンが高等教育を無償化へ
https://qaupdates.niad.ac.jp/2017/09/06/freehephilippines/
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フィリピンのドゥテルテ大統領が、高等教育を無償で提供する法案に署名。学士レベルの教育課程が対象となる。

◇【ASEAN】ASEAN地域における学生モビリティのさらなる成長に向けて
https://qaupdates.niad.ac.jp/2017/09/19/asean-student-mobility/
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ASEAN地域における学生モビリティのさらなる成長に向けて。

◇【オーストラリア】持続可能な開発目標、SDGsの達成のために大学ができること:オーストラリア、ニュージーランド、太平洋地域
https://qaupdates.niad.ac.jp/2017/09/29/sdgs-australia-pacific-university/
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SDSN Australia/Pacificが、大学がSDGsに取り組むためのガイドを公表。大学の役割を示すとともに、大学でのSDGs実施に参考となる情報を提供。

◇【米国】米国:コンピテンスを中心に据えた資格認証制度の構築―アクションプランで具体的な取組みが示される
https://qaupdates.niad.ac.jp/2017/09/06/competence_qualification_framework/
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米国における、コンピテンスを中心に据えた資格認証制度の構築の進捗状況。アクション・プランが策定され具体的な取組みが示される。

◇【米国】米国:大統領令による高等教育行政の規制改革
https://qaupdates.niad.ac.jp/2017/09/11/executive_order_regulatory_reform/
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米国で規制緩和に向けた行政改革がなされている中、高等教育でも規制改革のためパブリックコメントや意見聴取が実施されている。


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