タイ全国教育水準・質評価局（ONESQA）による講演会（平成28年3月3日開催）

ONESQA（タイ全国教育水準・質評価局）と今回の講演内容について

タイでは、1999年国家教育法に基づき、高等教育機関が自ら行う内部質保証と第三者評価者が実施する外部質保証が義務化され、現在、これらの２つの評価が一体となって、大学が行う教育研究活動の質の測定や向上の機能を果たしています。この制度において、ONESQAは第三者評価の実施主体となり、高等教育機関を含む全教育段階の外部質保証を担っています。

今回の講演では、Pornrungroj局長から、タイの第三者評価の傾向と変遷に関して、特に３分類のKPI（基本的指標、機関の特徴を示す指標、社会的責任を示す指標）、評価活動の３つの方針（Better, Together, Simplify）、2010年に開始した149（One for Nine）プロジェクト（質保証について優れた１機関が、９機関を指導支援する取組み）、さらに、２０１６年から始まる次期評価期間の評価活動の方向性について発表があり、現在のタイにおける評価活動への理解を深める有意義な講演会となりました。

なお、タイにおける質保証制度の基本情報については、タイ高等教育の質保証　ブリーフィング資料（2015年11月　NIAD-UE評価事業部国際課 作成）をご覧ください。