Vol.65：学歴の代用は可能か？代替的資格の6つの特徴と課題：OECD報告書（2020年9月29日配信） | バックナンバー | 質保証・国際連携

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目次
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1．高等教育・質保証に関するトリビア・豆知識
海外動向記事の内容について読者の方々により深く理解していただくために、
本号で紹介する動向記事から高等教育・質保証に関係するキーワードを
一つ取り上げ、用語や過去の記事について解説します。
今回のテーマは「非英語圏の大学が英語で行う学位プログラム」です。

2. 海外動向記事
令和2年9月に当機構ウェブサイトに掲載した動向記事4件（中国2件、
韓国1件、その他の国・地域1件）を紹介します。
ぜひアクセスしてご覧ください。

3. 新型コロナウイルス関連の各国教育・資格の動向
NICウェブサイトにてGED [General Educational Development]（米国）、
国際バカロレア、GCE Aレベル [General Certificate of Education Advanced
Level]（英国）に関する情報を更新しました。

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1. 質保証に関するトリビア・豆知識
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「非英語圏の大学が英語で行う学位プログラム」

本号では中国の大学が英語で行う医学教育に関する記事を
紹介しています。そこで今回のトリビアでは、過去の海外動向
記事のなかから、「非英語圏の大学が英語で行う学位プログラム」
に関連するトピックを取り上げます。

英語による教育は、グローバル人材育成や大学の国際化の一環
として国内の大学で導入されており、その数は増加傾向にあります。
文部科学省の調査によると平成29年時点で英語による授業のみで
卒業・修了できる課程を提供する国内の大学は、学部レベルで
37大学63学部、大学院レベルで110大学252研究科ありました。
平成25年と比べると学部レベルでは18大学、大学院レベルでは
23大学増加しています。
出典：文部科学省「平成29年度の大学における教育内容等の改革状況について
（概要）」
https://www.mext.go.jp/content/20200428-mxt_daigakuc03-000006853_1.pdf

日本に限らず非英語圏の国では、英語で教育を行う学位プログラム
の導入が多くみられるなか、世界では英語学位プログラムに特化
した国際化評価も開始されています。イギリスのUK NARIC※1と
Oxford EMI※2は英語で教授する学位プログラムの質を測るための
第三者評価スキームであるEMI Quality Markを2018年8月に立ち上げ
ました。この制度は非英語圏の国でEMI教育を行う大学を対象に、
大学全体または学部・研究科単位の評価を行うものです。書類審査と
訪問調査の結果、一定の質が認められた機関には金、銀または銅の評価
(Quality Mark)が与えられます。

イギリス：英語学位プログラムに特化した国際化評価を開始（2018年10月）
https://qaupdates.niad.ac.jp/2018/10/19/emi_qly_mark/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=200929

英語による学位プログラムの拡大が世界的に進む一方、母国語
以外のプログラムを抑制する国もみられます。オランダでは
2019年2月に教育・文化・科学省主導の下、オランダ語以外の
言語で実施するプログラムに対する第三者評価が厳格化されました。
これにより、高等教育機関はオランダ・フランダースアクレディ
テーション機構（NVAO）による6年に一度の定期的なプログラム
評価のなかで、なぜプログラムを外国語で実施することにした
のかを説明する責任を負うことになりました。
厳格化の背景の一つには、オランダ王立芸術科学アカデミーが
実施したプログラムの言語選択に関する調査の報告書で、
オランダ語が学術的に用いられる言語としての地位を失うことに
よって学術界とオランダ社会の断絶を招き、研究成果を社会に
伝えることがより難しくなる危険性を指摘したことがあります。

オランダ：英語で実施する修士・学士プログラムが急増―質保証の厳格化への動
き（2019年4月）
https://qaupdates.niad.ac.jp/2019/04/16/netherland-englishprogram/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=200929

※1 UK NARIC：イギリス政府の指定を受け、外国とイギリスの
　　学術資格の同等性審査のほか、関連研究として各国の英語
　　教育の質の調査も行っている機関。
※2 Oxford EMI：国際展開を進める高等教育機関に対し、指導や
　　助言を行う組織。長年英語による教育を専門に研究している
　　オックスフォード大学講師のJulie Dearden氏が立ち上げた。
　　EMIはEnglish Medium Instructionの略。

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2. 海外動向記事
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☆：今回のテーマ「非英語圏の大学が英語で行う学位プログラム」
に関連する記事

◇中国：2018年全国高等職業教育機関評価の結果公表
https://qaupdates.niad.ac.jp/2020/09/02/china-vocational-education-evaluation/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=200929
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2018年に国務院の委託により第三者機関である上海市教育科学
研究院が、全国合わせて約1,300の高等職業教育機関を対象として
実施した「全国高等職業教育機関評価」の結果が発表された。

☆中国：海外留学生に人気の英語による医学教育（MBBS課程）について政府が提
供大学を制限
https://qaupdates.niad.ac.jp/2020/09/02/mbbs-india/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=200929
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中国の英語による臨床医学学士課程教育が、インドをはじめ
主にアジア諸国の学生の人気を集めている。

◇学歴の代用は可能か？代替的資格の6つの特徴と課題：OECD報告書
https://qaupdates.niad.ac.jp/2020/09/03/oecd_alt_cred/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=200929
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MOOCやデジタルバッジなど、世界各国の動向をOECDが集約。
学位の代わりに代替的資格は使えるか？今後の課題は資格の
知名度向上と、こうした教育の質保証。

◇韓国：KCUE-KUAIが2020年大学機関別評価認証結果を公表
https://qaupdates.niad.ac.jp/2020/09/11/kuai-accreditation-result2020/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=200929
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韓国KCUE-KUAIが2020年の大学機関別評価認証の結果を発表。
2020年には3大学が受審し、そのうち2大学が認証、1大学が条件
付き認証と判定された。なお、2020年には優良事例に選定された
ケースはなかった。

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3. 新型コロナウイルス関連の各国教育・資格の動向
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新型コロナウイルス感染拡大に伴う日本の大学/専門学校入学資格に関連する
外国の学習・資格の動向
https://www.nicjp.niad.ac.jp/foreign-system/by-country/covid19.html

高等教育資格承認情報センターでは、日本の大学や専門学校の入学資格に
関連する諸外国の教育制度・資格について、新型コロナウイルス(COVID-19)の
感染拡大に伴う対応状況をまとめています。情報源は、各国の教育所管官庁、
試験実施団体のほか、一部現地メディア等が含まれます。

日本への留学生が多い出身国のほか、12年の課程修了相当の学力認定試験、
指定された11年以上の学校教育課程を提供する国・地域、外国の大学入学
資格に関する情報も掲載中です。

今月はGED [General Educational Development] (米国)を追加し、
国際バカロレアとGCE Aレベル[General Certificate of Education Advanced
Level] (英国)の情報を更新しました。

みなさまの業務にぜひご活用ください。

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TEL: 042-307-1634
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