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目次
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1.質保証に関するトリビア・豆知識
海外動向記事の内容について読者の方々により深く理解していただくために、
本号で紹介する動向記事から質保証に関係するキーワードを一つ取り上げ、
用語や過去の記事について解説します。今回のテーマは「外国資格の自動
承認」です。

☆:今回のテーマ「外国資格の自動承認」に関連する記事

2. 海外動向記事
令和2年4月に当機構ウェブサイトに掲載した動向記事 5件(EU3件、英国1件、
豪州1件)をご紹介します。ぜひアクセスしてご覧ください。


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1. 質保証に関するトリビア・豆知識
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「外国資格の自動承認」

本号では、「外国資格の自動承認(automatic recognition)」に関係
する3件の海外動向記事をご紹介しています。この「外国資格の自動承認」
とは何でしょうか。今回の質保証に関するトリビア・豆知識では、「外国
資格の自動承認」について簡単に解説します。

「外国資格の自動承認」とは、外国での学習歴をもつ方を対象とした大学
入学者選抜の場面等で登場する資格承認の手法で、欧州では2020年中の実装
を目指して政策的に取り組まれているものです。出願資格を審査する際、
志願者の学習歴に関する一部の観点の個別審査を省いて(=自動的に承認)、
当該国で認められるのと同じ進学の権利を別の国でも認めることです。
例えば、A国とB国が同じ学士という名称の資格に係る自動承認の合意をして
いるとします。この場合、A国では自国の学士取得者に対して次の教育段階
(例えば修士課程)に進学する権利を認めているならば、このA国の学士を
用いて、B国の学士取得者が進める課程にも、自動承認を適用して進学できる
権利が与えられることを意味します。(なお、自動承認をもって入学が許可
されるわけではなく、この後に個別の選考が行われた後、入学の合否が
決まります)

このような自動承認の背景には、関係国による事前の承認が存在します。
通常、志願者の最終学歴(資格)が出身国の教育段階のどのレベルに位置
するのか、修学年数は何年か、資格を授与した教育機関の質が公的に保証
されているのか、といった点が個々に確認されるのですが、よく考えると、
これらは志願者ごとに変わるものではなく、制度として決まっているもの
です。それならば、制度レベルの観点をあらかじめ国として確認しておけば、
志願者ごとの審査でこれらの観点は逐一確認せず自動的に承認することが
可能になるという仕組みです。

自動承認の仕方として、二国間または多国間の法的合意等、4点あるとされて
います。詳細は今月の関連動向記事をぜひご覧ください。

「外国資格の自動承認」が行われることにより、資格の審査作業の簡素化、
ひいては国境を越えた人の移動の促進につながることが期待されています。

◇留学を促し、大学事務負担を減らす! 自動認証の4モデル(2018年6月)
https://qaupdates.niad.ac.jp/2018/06/19/four-models-automaticrecognition/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=200602
※記事中の「自動承認」、「自動認証」は同じことを指します。


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2. 海外動向記事
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◇MBAならどの国でも同じ?欧州5か国が3種類の学位の学習成果を比較―QUATREC報告書(☆)
https://qaupdates.niad.ac.jp/2020/04/21/quatrec_report/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=200602
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欧州5か国が3つの学位の学習成果を比較。学位の自動承認の可能性を探り、
MBAに最も多くの共通点が見つかる。

◇欧州で資格の自動承認は進展しているか―欧州33か国の状況のまとめ(☆)
https://qaupdates.niad.ac.jp/2020/04/20/ar-33countries/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=200602
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欧州における資格の自動承認に関する調査結果が公開。自動承認実施の
適格性も表でまとめた。

◇欧州:他国による資格の承認結果をそのまま使うことは可能か―資格審査の簡素化とその課題(☆)
https://qaupdates.niad.ac.jp/2020/04/17/portability-recognition/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=200602
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他国が出した資格の承認結果をそのまま使うことはできる?資格承認の
簡素化に対する課題とその克服方法とは。

◇偽造書類の発見に自信のある大学職員は25%―イギリスNICによる調査と事実確認の重要さ
https://qaupdates.niad.ac.jp/2020/04/21/fake_certificates/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=200602
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証明書の偽造発見に自身のある大学職員は25%。世界17か国の大学職員が
回答したイギリスの調査結果。

◇豪州:リスクアセスメントの改善に向けてTEQSAがコンサルテーションを実施
https://qaupdates.niad.ac.jp/2020/04/02/risk-consultation/?utm_source=mailmag&utm_medium=email&utm_campaign=200602
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リスクアセスメントの改善に向けTEQSAがコンサルテーションを実施。
140を超える高等教育機関からの意見を集約。




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NIAD-QE 海外高等教育質保証動向ニュース
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