令和6年度大学情報分析セミナー(入門レベル・初級レベル)を開催しました
令和7年3月18日(火)と19日(水)に、令和6年度大学情報分析セミナー(入門レベル・初級レベル)を開催しました。本セミナーは、大学ポートレート1にご参加いただいている国公立大学及び公立短期大学の教職員向けに、「大学基本情報分析レポート2」をこれから実際に使ってみたい、使ったことはあるがよく分からなかったという方を主な対象として新たに企画したものです。
初回となる今回は、基本的な使い方を実習する「入門レベル」と、一通り使ってみたが学内で実践的に使っていくための手法を学びたい方向けにデータを活用したベンチマークを他大学の担当者とグループを組んで学ぶ「初級レベル」を設定しました。
両日とも、当機構竹橋オフィスを会場に、第1部(講義編)と第2部(実習・演習編)の2部構成とし、第1部(講義編)は対面とオンラインのハイブリッド形式、第2部(実習・演習編)は対面形式で実施し、3月18日(火)「入門レベル」は89人(対面7人、オンライン82人)、3月19日(水)「初級レベル」は69人(対面11人、オンライン58人)が受講しました。
入門レベル(令和7年3月18日(火)14:00~16:50)
18日(火)「入門レベル」の第1部(講義編)では、最初に、当機構研究開発部の嶌田敏行教授より、「IRによるデータ支援とは」と題して、IR(Institutional Research)についての講演を行いました。次に、大学ポートレート・大学情報基盤センター事務室より、大学基本情報分析レポートの具体的な使い方について、説明を行いました。
対面参加者を対象とした第2部(実習編)では、参加者は、センター事務室職員のサポートを受けつつ、大学基本情報分析レポートを操作して自大学のデータを実際に表示した後、エクスポートしたデータを使ってExcelで塗り分けマップの作成に挑みました。
参加者へのアンケートでは、対面参加者の満足度(5段階評価)の平均は4.86、オンライン参加者は4.10であり、参加者のみなさまの期待に沿った形でセミナーを開催することができたのではないかと考えております。また、自由記述欄では、「IRは意思決定ツールであり改善する能力はないという説明が腑に落ちた」、「実際に動かしながら説明が聞けたのが大変良かった」、「IR担当1年目の題材に合ったコンテンツだった」、「実際に対面で教わると、オンラインよりも頭に入ってきやすい」などの感想をいただきました。

嶌田敏行教授(左)による講演の様子

各参加者が分析レポートを操作する様子
パート | 開催形式 | 内容 |
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第1部 | 対面・ オンライン |
「IRによるデータ支援とは」 嶌田 敏行 (大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 教授) |
「大学基本情報分析レポートについて」 大学ポートレート・大学情報基盤センター事務室 |
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第2部 | 対面 | 実習「大学基本情報分析レポートの使い方」 |
初級レベル(令和7年3月19日(水)13:30~17:25)
19日(水)「初級レベル」の第1部(講義編)では、最初に、嶌田敏行教授より、「IRによる内部質保証のためのデータ支援とは」と題して、IR機能を「教育の内部質保証」に活用するために必要な基本的な考え方についての講演を行いました。次に、筑波技術大学IR室の鈴木拓人講師より、「筑波技術大学における大学基本情報分析レポートの活用事例」と題して、学長、副学長等が出席する執行部会議での大学基本情報分析レポートの活用方法や、その影響等について、ご講演いただきました。
対面参加者を対象とした第2部(演習編)では、グループに分かれ、大学執行部からデータ分析のリクエストを受けたという想定で、大学基本情報分析レポートを用いて自大学を中心にデータの可視化と特色の整理を行い、意見交換を行いました。
参加者へのアンケートでは、満足度(5段階)の平均は、対面参加者が4.91、オンライン参加者が4.21であり、こちらも参加者のみなさまの期待に応えるものとなったのではないかと考えております。また、自由記述欄では、「データを活用しようと難しく考えがちであったが、『コミュニケーション・ツール』として考えることで、良い意味で軽く捉えることができると思った」、(筑波技術大学における活用事例について)「実際の活用事例が知りたかったので、執行部での会議での使用等を伺うことができて、大変参考になった」、「具体的な使い方や質疑応答で他大学の担当者が気にかけていることを知ることができてよかった」、「1日目のセミナーで得た知識を、2日目のセミナーで活用できるという流れが非常に良かった。オンラインのセミナーで聞くだけよりも、頭と手を動かしたので参考になった」などの感想をいただきました。

鈴木拓人講師による講演の様子

グループワークの様子
パート | 開催形式 | 内容 |
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第1部 | 対面・ オンライン |
「IRによる内部質保証のためのデータ支援とは」 嶌田 敏行 (大学改革支援・学位授与機構 研究開発部 教授) |
「筑波技術大学における大学基本情報分析レポートの活用事例」 鈴木 拓人 (筑波技術大学 IR室 講師) |
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第2部 | 対面 | 演習「大学基本情報分析レポートによる優れた点の分析」 |