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国際連携・調査事業

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国際化評価
高等教育機関の国際化推進を目的として取り組まれている海外の
国際化評価や支援サービスの事例を紹介します


近年、学生や教員、教育プログラムの国際的な活動が活発化し、高等教育のグローバル化が進展するなか、諸外国では、高等教育機関の国際化推進のための一つの方策として、評価や質保証、または質改善のアプローチが採られています。こうした取り組みは、欧州地域や国際機関においても、プロジェクトや支援サービスとして進められています。このページでは、高等教育機関の「国際化」の評価・質保証のアプローチに焦点を当て、海外の取組事例を紹介します。

【国際化評価・サービス】

NVAO 国際化評価(2011年-)
HRK 大学の国際化オーディット(2009年-)
ACA AIM(ACA国際化モニター)(2011年-)
韓国 IEQAS(外国人留学生受入れ・管理力量認証制)(2011年-)
IAU ISAS(国際化戦略アドバイザリーサービス)(2012年-)
QAA
IQR(国際質レビュー)(2016年-)
ACE
国際化ラボラトリー・プロジェクト(2003年-)


【参照ツール・プロジェクト】

Nuffic MINT(国際化に関する自己評価オンライン・ツール)(2007年-)
欧州委員会 IMPI(国際化の評価に関するツールボックス開発プロジェクト)(2009-2012年)
ECA CeQuInt(国際化に関する欧州サーティフィケートプロジェクト)(2012-2015年)
EUA FRINDOC(博士課程教育の国際化のための枠組み形成プロジェクト)(2012-2015年)



【国際化評価・サービス】

国際化評価
正式名称 Assessment of Internationalisation (Distinctive Quality Feature Internationalisation)
実施主体 NVAO(オランダ・フランダースアクレディテーション機構:Accreditation Organisation of the Netherlands and Flanders)
実施年 2010年の試行評価を経て2011年秋より運用開始
概略

NVAOでは、高等教育機関に対する周期的な評価(機関別オーディット、プログラム評価)とは別に、高等教育機関の優れた質的特徴(Distinctive quality feature)を導入している

教育機関の希望に応じて、機関またはプログラムレベルで、教育機関が自ら優れた質的特徴があると申し出た事項について、機関別オーディット又はプログラム評価の際にあわせて評価する仕組みである。事項は教育機関で自由に設定できるが、NVAOでは、2011年に3つの評価事項にかかる枠組みを開発した。その一つが、「国際化評価」(Internationalisation)である。

● 国際化評価の基準・判定方法
ECA(欧州アクレディテーションコンソーシアム)のCeQuIntプロジェクト(国際化の質に関するサーティフィケートを交付するための欧州プロジェクト)が2015年2月に終了し、国際化サーティフィケートの交付がECAの公式サービスとなったことを受け、2015年3月よりNVAOの国際化評価は、CeQuIntの手法を用いて行われることとなった。従前は、NVAOが定めた独自の評価基準により実施されていた。


CeQuInt:プログラム別評価基準

 1. 目標とする国際化

 2. 国際的・異文化間学習

 3. 教育・学習

 4. 教職員

 5. 学生

 

各基準は、4段階(Excellent、Good、Satisfactory、Unsatisfactory)で評定を受ける。5基準中、3つ以上がExcellentまたはGoodの評定であり、かつUnsatisfactoryがない場合に、サーティフィケートが交付される。

 

CeQuInt:機関別別評価基準

 1. 目標とする国際化

 2. 行動計画

 3. 実施

 4. 向上

 5. ガバナンス

 

各基準は、4段階(Excellent、Good、Satisfactory、Unsatisfactory)で評定を受ける。5基準中、3つ以上がExcellentまたはGoodの評定であり、かつUnsatisfactoryがない場合に、サーティフィケートが交付される。

原典リンク http://nvao.com/internationalisation(NVAO国際化評価)
http://gpip.nvao.net/(国際化優良事例ウェブページ - GPIP)
参考資料

>>NVAOの優れた質的特徴に着目した選択評価の概要は、諸外国の高等教育分野における質保証システムの概要「オランダ」:追補資料(NIAD-UE国際課/2015年2月)ご覧ください。

CeQuIntの詳細は、CeQuIntプロジェクト(国際化の質に関するサーティフィケートを交付するための欧州プロジェクト)をご覧ください。





大学の国際化オーディット
正式名称 HRK-Audit 'Internationalization of Universities'
実施主体 HRK(ドイツ大学学長会議:German Rectors' Conference)
ドイツの国立および国の承認を得た総合大学と専門大学の自主的な連合組織。現在268の大学が加盟し、加盟大学にドイツの学生の94%以上が在籍。
実施年 2009年-
概略 ドイツ大学学長会議(HRK)は、国際的戦略において、国際化された大学だけが積極的にグローバル化のプロセスを形成し、自身の競争力を保証できるという信念を表明している。この信念に基づいて、HRKは、ドイツの大学が自身で定める国際化の目標に従って、国際化プロセスを戦略的に展開し、かつ機関内にそれを定着させることを支援するため、2009年に大学の国際化オーディット「HRK-Audit 'Internationalization of Universities'」を開始した。

対象は、HRKのメンバー機関。HRKはオーディット全体の調整とプロセスの監督を行う。ドイツ連邦教育・研究省(BMBF)の助成を受けて実施。オーディットは1回限りの受審ではなく、受審した大学に対する再オーディット(Re-Audit)の仕組みも整えられている。


● 初回のオーディット
オーディットでは、各大学の目標に照らして、国際化の現状が分析される。さらに4つの領域で、国際化をさらに進めるための提言がまとめられる。オーディットのプロセスは12か月間で、自己評価、訪問調査、最終報告書および提言の取りまとめで構成される。2015年4月現在、54機関がオーディットを受審済みで、12機関が実施中である。

大学の国際性の現状評価と、国際化戦略の制度的開発が主な目的。各大学の目標に合わせて、単独および全般的に助言を提供。これまでに、120を超える大学が参加申請をし、2013年末までに、合計で42件の監査を実施。

【4つの領域】
  1. 計画と実行:全学部門から各部局にわたる国際化に向けた運営と体制に着目
  2. 学修と教育:学修・教育環境の国際化ならびに学修プログラムの国際化に着目
  3. 研究・技術移転:研究および研究結果の活用にかかる国際化に着目
  4. 助言と支援:機関全体の管理運営体制の国際化に着目
● 再オーディット
HRKでは、初回のオーディットを受審した大学向けの再オーディットの仕組みを2012年に開発し、2014年に始動した。大学の国際化目標の達成をさらに推し進めることが意図されている。
再オーディットのプロセスは、3年半に及ぶ。はじめに、大学は、向こう3か年の国際化にかかる目標とそのための措置をまとめた実施計画書を作成する。その後、実施計画書に関する中間報告書、最終報告書を大学がまとめ訪問調査を経て、オーディットの報告書がまとめられる。2015年4月現在、5機関がオーディットを受審済で、8機関が実施中である。

● 国際化の優良事例集 HRKのウェブサイトでは、オーディットを通じて得られた優良事例を「Success Stories」(ドイツ語のみ)として、4領域ごとに紹介している。
原典リンク
  • Audit “Internationalisation of Universities”
  • Welcome to the Audit "Internationalisation of Universities"
  • 参考資料 >>大学の国際化オーディットの概要は、「諸外国の高等教育分野における質保証システムの概要:ドイツ」(NIAD-UE国際課/2014年12月)にも掲載していますので、ご覧ください。





    AIM(ACA国際化モニター)
    正式名称 ACA Internationalization Monitor (AIM)
    実施主体 欧州学術協力協会(Academic Cooperation Association:ACA)
    ベルギー・ブリュッセルで設立された、欧州各国団体を主とした会員組織。ブリティッシュ・カウンシル、ドイツ学術交流会(DAAD)といった各国の教育の国際化を推進している主要機関が加盟。
    実施年 2011年-
    概略 欧州の高等教育機関の国際化戦略の評価・改善のための支援策として開発された、欧州学術協力協会(ACA)によるサービス。教育機関の国際化に関する戦略的目標、活動、体制、プロセスに着目し、確実な実行やさらなる発展を支援する。

    ● 評価領域
    AIMにおいて評価の対象となる領域は、教育・学習(teaching and learning)の国際化に主眼を置き、一般的な評価領域を提示しているが、受信機関の要望に応じて、研究面やその他の視点も対象とすることができる。

    【AIMが受審機関に提示する評価領域】
    • モビリティ:留学生・スタッフの誘致・募集、学生・スタッフ交流
    • カリキュラム:英語媒体のプログラム、ダブル/ジョイント・ディグリー、地域研究・比較研究、外国語の指導
    • 教育の輸出:ブランチキャンパス、共同教育、遠隔・オンライン教育
    • その他:パートナーシップ・ネットワーク、学生サービス、情報・通信・マーケティング
    • 組織とガバナンス:実施体制、意思決定プロセス

    ● 実施体制・プロセス
    AIMでは、国際経験が豊富な評価者が評価作業にあたる。実施言語は英語であるが、可能な範囲で、受審機関の国の言語を考慮して専門家が配置される場合がある。受審料は、基本料8,800ユーロに、評価者の旅費・滞在費を受審機関が負担する。

    評価プロセスは、受審機関における国際化目標を把握することから始まる。次の訪問調査は2段階に分けられる。最初の訪問(start-up visit)では、国際化目標の理解を深めるとともに、インタビュー対象者が特定される。2回目の訪問は、2~3日間の日程で、教職員や学生へのインタビューが行われる。最後に、評価の結論および提言をまとめた報告書(約15ページ)が作成される。
    リンク AIM: the ACA Internationalisation Monitor
    The ACA Internationalisation Monitor (AIM)





    IEQAS(外国人留学生受入れ・管理力量認証制)
    正式名称 International Education Quality Assurance System (IEQAS)
    実施主体 韓国教育部
    実施年 2011年-
    概略 IEQASは、韓国国内の大学(universities)・専門大学(junior colleges)の学部課程(Undergraduate courses)を対象に、留学生の受入れ体制や実態を評価し、適切な管理を実現している教育機関が認証されるという制度である。

    ● IEQAS設立の背景
    本制度が設立された背景として、少子化による学生数の減少及び高等教育のグローバル化がある。韓国では、高等学校卒業者の減少を補填するため、また、韓国の国際競争力を高めるため、海外の学生を多く受け入れる必要が生じている。留学生数自体は順調に増加しているが、一方で留学生受入れの質の管理システムが十分でないことから様々な問題が発生しており、海外からの留学生にとっては、留学先として適切な大学を選ぶことが非常に重要となっていた。こうした背景のもと、留学生受入れの質管理システムが設立されるに至った。

    ● IEQASの概要
    2011年に設置されたIEQAS委員会によって質管理システムが開発され、同年導入された。対象は、サイバー大学と大学院を除く韓国の350あまりの大学と専門大学である。同委員会の定める指標に基づいて段階的な評価を行い、留学生受入れ・管理を適切に実施している大学と専門大学を認証する。IEQASへの申請要件として、当該教育機関における政府からの財政支援の制限を受けていないこと、中途退学率や在籍する留学生数が確認される。

    ● 認証のプロセス
    定量的評価、絶対評価、訪問調査の3段階に分かれている。

    ◆ 第1段階:定量的評価
    • 8つの基準が設定。そのうち、外国人専任教員の数と割合、中途退学率、宿舎提供率が重点基準。
    • 定員に対する外国人学生の数・割合や外国人学生の多様性、韓国人学生と留学生の授業料が平等であるかについても確認。
    ◆ 第2段階:絶対評価
    • 中途退学率や授業料の格差、語学力の有無などの6項目を確認。
    • 自己評価による補足も求められ、留学生受入れに関するビジョン・目的・戦略、学務管理、学習・生活面等への支援について自己評価書に記載することが求められる。
    ◆ 第3段階:訪問調査
    • 第2段階での評価結果の検証を行う。
    ● IEQASの基準
    >>Dr.Innwoo Park「韓国における外国人留学生受入れ・管理力量認証制」(ASEAN+3高等教育質保証フォーラム講演記録集、NIAD-UE、2014年3月、pp.107-118)に掲載

    ● 評価実績
    2011年:10機関(9大学と1専門大学)が認証。
    2012年:30機関(26大学と4専門大学)が認証。
    2013年:30機関(28大学と2専門大学)が認証。

    認証された場合の認定期間は3年間であり、認証マークの使用が許可される。韓国教育部が運営するウェブサイト「Study in Korea」に、2013年に認証された大学が、IEQAS認証マークとともに紹介されている。さらに、本システムの奨励策として、留学生に対する政府の奨学金需給の可能性が増加するとされている。

    原典リンク
  • Study in Korea



  • ISAS(国際化戦略アドバイザリーサービス)
    正式名称 Internationalization Strategy Advisory Service (ISAS)
    実施主体 国際大学協会(IAU)
    実施年 2012年-
    概略 国際大学協会(IAU: International Association of Universities)が行う、大学の国際化戦略の分析と明確化を通して、世界中からの優良事例に基づいた専門家のアドバイス・最新情報提供・カスタマイズ戦略の提案を行うサービスである。この評価は、大学が提出する自己分析書(Self-Assessment report)を基にし、大学の国際化に関する目標・取組み・方針・実施体制について言及を行う。

    ≪評価の流れ≫
    大学による自己分析・評価(6~9ヶ月目安):自己分析書(Self-Assessment report)作成。

    IAUによる専門家チーム構成:世界各地から集めた3名の専門家-うち1名は審査される機関の国とその教育制度に精通した者。
    ↓大学側による専門家チームの承認
    訪問調査(2~3日)

    報告書作成

    全ての工程に8~12ヶ月かかる見込みで、対象大学がある国によって審査料は異なる。評価報告書に公表義務はない。

    国際大学協会(IAU):1950年に設立された、ユネスコを母体とする、世界的な高等教育機関の協会。事務局はパリのユネスコハウス。
    原典リンク http://www.iau-aiu.net/content/internationalization-strategies-advisory-service




    IQR(国際質レビュー)
    正式名称 International Quality Review(IQR)
    実施主体 英国高等教育質保証機構(QAA)
    実施年 2016年-
    概略

    IQRは、英国高等教育質保証機構(QAA: The Quality Assurance Agency for Higher Education)が実施する海外の高等教育機関を対象にした第三者評価である。IQRは、QAAの国内外の豊富な評価経験に基き、ピア・レビューをコンセプトに開発されたもので、「欧州高等教育圏における質保証の基準とガイドライン (ESG)」に示されている国際的な質保証基準に従い、受審機関の内部質保証プロセスを評価するものである。

    <評価方法>
    IQRは、各機関の質保証における方針、手順や制度に関して定めたESGの第1部「内部質保証に関する基準とガイドライン」に示されている10の欧州基準に照らし評価する。


    <プロセス>
    IQRは3つの段階で構成されている。

    1.申請
    • IQR受審希望の機関については、申請フォームにより受審に必要な初期要件を満たしている旨を示す。それに基づき、QAAの関係委員会は次の段階に進むことが妥当であるかどうかについて決定する。
    2.事前審査
    • QAAが受審希望機関を訪問し、当該機関がIQRの内容や受審条件をより理解できるよう説明するとともに、レビュー受審に適しているかの確認を行う。
    • その訪問の後、QAAがレビューを実施することが適当か理由を添えた文書を受審機関に送付する。
    • QAA及び受審希望機関の双方がレビューの実施を承諾した場合、実施に向けた計画が組まれる。
    3.レビュー
    • レビューでは、受審機関はESGの10の欧州基準に照らし、それぞれの基準を満たしているかを示すため、自己評価書及びその根拠資料をQAAに提出する。
    • 評価者は、提出された自己評価書及び根拠資料を分析するとともに、主要な教職員、学生等から意見聴取するために訪問調査も実施する。
    • 以上を踏まえて、評価者は受審機関が基準を満たしているか否かに関して、総合的な結論を出す。評価結果はウェブに公開され、受審機関は評価結果に基づきアクションプランを提出する。
    • レビューの結果、受審機関が基準を満たしていると認められれば、その受審日を付したIQR graphicsを使用することが認められる。
    <料金>
    • Application £1,000 (fixed fee)
    • Scoping visit £21,900 – £25,500
    • Review £41,800 – £47,000
    原典リンク http://www.qaa.ac.uk/about-us/commercial-and-international-services/international-quality-review




    国際化ラボラトリー・プロジェクト
    正式名称 ACE Internationalization Laboratory
    実施主体 米国教育協会(American Council on Education: ACE)
    実施年 2003年-
    概略

    国際化ラボラトリー・プロジェクトとは、米国の大学の国際化を支援することを目的としたプロジェクトである。

    ACEは毎年、20か月を実施期間とする国際化評価プログラムの参加大学を募集している。参加大学はプログラムを通じて、国際化リーダーシップ・チームを組織し、機関の目的や学生の学習目標を明確にし、行動計画を刷新した上で自大学の国際化の現状について自己評価を行う。そして、ACEの評価委員が当該大学の国際化評価を行う。それぞれの大学のニーズに合わせたガイダンス、分析及びフィードバックを提供する点に特徴がある国際化評価である。

    2003年のプロジェクト開始以降、米国の100校以上の大学が参加 (2017年現在)。

    ● 国際化ラボラトリー・プロジェクトの評価プロセス
    国際化ラボラトリー・プロジェクトの評価では、自己評価、訪問調査、ピアレビュー及び最終報告書の作成がなされる。

    1.事前一日訪問調査
    大学の自己評価を補助するため、ACEの評価委員が事前に大学へ訪問する。問題や目標などを設定するにあたり、大学のリーダーシップ・チームや利害関係者が参画する。

    2.大学による自己評価
    国際化に関する自己評価ガイド(Internationalizing the Campus: A User's Guide)に沿って、大学は現在の(及び将来の)戦略や計画について評価を行い、リーダーシップ・チームが自己評価報告書を作成する。

    自己評価のための基準として、ACEの国際化・グローバル参画センター(Center for Internationalization and Global Engagement: CIGE)が提唱する、包括的な国際化モデルを基にした質問集(Questions to Guide the Internationalization Review)が大学に提供される。質問集は、以下の8つの項目毎にそれぞれ質問が掲載されている。

    • 国際化に向けた機関の関与
    • 管理体制及び人材
    • コミュニケーション
    • 全学的な追跡調査及び評価
    • カリキュラム、共同カリキュラム、学習成果
    • 教員の政策と実践
    • 学生モビリティ
    • 連携とパートナーシップ

    3.ACEの評価委員との日常的な連絡調整
    大学のリーダーシップ・チームが包括的な自己評価を実施できるよう、ACEはメールや電話等による問い合わせに応じることで補助する。

    4.ピアレビュー・チームによる訪問調査
    自己評価報告書の提出後、ACEの評価委員が訪問調査(1~2日間)を行う。訪問調査では、学長、幹部、理事会、教員、職員、学生等と面談を行う。

    5.ピアレビュー・チームによる最終報告書
    ピアレビュー・チームは、当該大学における国際化の位置づけを分析し、また将来の国際化活動についてアドバイスするための最終報告書を作成する。

    なお、それぞれの大学のニーズに合わせたガイダンス、分析及びフィードバックを提供する評価であるため、ACEが特に定める評価基準はない。

    ● 国際化ツールキット
    国際化ラボラトリー・プロジェクトによって蓄積された、プロジェクトの各参加大学による国際化のための政策、プログラム、調査及び情報を共有するツールキット。国際化のためのモデルとして、プロジェクト参加大学に限らず広く提供されている。

    これらの実践や情報は、ACEのCIGEが提唱する包括的な国際化モデルに基づき、以下の6つの観点に沿って整理されている。
    • 国際化に向けた機関の関与
    • 管理体制及び人材
    • カリキュラム、共同カリキュラム、学習成果
    • 教員の政策と実践
    • 学生モビリティ
    • 連携とパートナーシップ


    原典リンク http://www.acenet.edu/news-room/Pages/ACE-Internationalization-Laboratory.aspx
    http://www.acenet.edu/news-room/Pages/Internationalization-Toolkit.aspx



    【参照ツール・プロジェクト】


    MINT(国際化に関する自己評価オンライン・ツール)
    正式名称 Mapping Internationalisation (MINT)
    実施主体 Nuffic
    実施年 2007年プロジェクト開始、2009年ツール提供開始
    概略 MINTは、Mapping Internationalisation(国際化の測量)の略で、大学等の国際化戦略作りとそのプロセスの観察と自己評価のためのオンライン・ツールを開発し提供するプロジェクト。高等教育機関における国際化活動の支援、国際化に関する戦略やベンチマーク策定、機関自身による国際化活動の質の向上に資することを目的としている。

    高等教育の国際化支援をミッションのひとつに掲げるNuffic(オランダ高等教育国際協力機構)が大学等との協働のもと、2007年にツール開発に向けたプロジェクトを開始し、2009年よりNufficのウェブサイトから無料で提供されている。ツールの利用者としては、主にオランダの高等教育機関が想定されている。

    ウェブ上の質問表(組織・プログラムレベルの2種類有)に回答すると、自己評価書が自動的に作成される。評価の主眼は、組織・プログラムレベルの目標と、実際の国際化に関する活動の現状や結果との関わりに置かれている。

    MINTは、高等教育の国際化に関する自己評価オンライン・ツールを開発・提供した先駆けとして、国際的にも注目されている。

    ● MINTの構成
    MINTは、①ハンドブック、②質問表(4章構成)、③レポート(自己評価書、運営概要、他機関との比較レポート、ベンチマークレポート)及び④アーカイブスで構成

    ● 質問表における質問項目
    • 国際化の目標と方針(国際化や異文化理解に関するスキルの習得、教育研究の質向上、プログラムの継続、社会への還元、評判の向上など)
    • 国際化に関する活動(プログラムの教授言語、単位互換、外国人学生の受入、カリキュラムの国際化、教職員の国際化、国際的な知識共有や共同研究など)
    • 国際化に関するサービス(物理的あるいは教育研究上必要な設備、財政的・社会的基盤)
    • 過去1年の主要データ(異文化理解に関するスキル研修を受けた教職員数、外国人学生の誘致に関わった教職員数、能力開発に関するデータ、国際的に出版された研究論文数など)

    MINTに関する以下の資料の原典(英語)はこちらからPDFでご覧になれます。
    • Introduction to MINT(ハンドブック)
    • MINT webtool questionnaire Programme part(プログラムレベル質問表)
    • MINT webtool questionnaire Central part(組織レベル質問表)
    原典リンク http://www.nuffic.nl/en/expertise/quality-assurance-and-internationalisation/mapping-internationalisation-mint





    IMPI(国際化の評価に関するツールボックス開発プロジェクト)
    正式名称 Indicators for Mapping and Profiling Internationalisation (IMPI)
    実施主体 欧州委員会
    実施年 2009-2012年末
    概略 IMPIは、Indicators for Mapping and Profiling Internationalisation(国際化の測量及びプロファイリングのための指標)の略で、国際化の評価指標セットの設定と、自己評価またはベンチマーキングのためのツールボックスの開発を目的とする単発のプロジェクト。欧州委員会の支援を受けて、Nuffic(オランダ高等教育国際協力機構)、Academic Cooperation Association (ACA)、Centre for Higher Education Development (CHE)、CampusFranceをはじめとする欧州の6機関が参加する。

    ツールボックスには、①IMPI使い方ガイド(IMPI Toolbox introductory tutorial)、②評価指標(IMPI Toolbox Full List of Indicators)及び③用語集(Glossary)が入っており、大学等が国際化の自己評価やベンチマーキング等を行う際に使う指標の策定の参考としてもらうことをねらいとしている。ツールボックスの中身ははIMPIのウェブサイトから自由に閲覧することができ、日本の大学もツールにアクセスして使うことができる。

    ● 評価指標について
    500あまりの指標がリスト化されており、ユーザーは、自身の目標に照らして、国際化の自己評価を行う際の指標を選択することができる。指標は、①学生、②教職員、③管理・運営、④財政、⑤カリキュラムと教育サービス、⑥研究、⑦広報・マーケティング、⑧学業関連以外のサービス、キャンパス、留学生サービス、⑨その他、の9カテゴリーに分類されている。なお、利用には、機関別/プログラム別の区分けはない。

    ● IMPIツールボックスの使い方の流れ
    1. ツールボックスのページにログイン
    2. 自身の国際化に関する目的(ゴール)について、以下の5つから近いものをチェックボックス方式で選択
      • 教育の質の向上
      • 研究の質の向上
      • 異文化・グローバルな環境での生活や仕事に適応できる人材の育成
      • 組織の国際的な評判や透明性の向上
      • 地域社会への貢献
    3. 選択した目的に関連する指標群が自動的に抽出されるので、どれか一つを選択
      指標群には、①当該目的と関連して最もよく使われている(most-used)、②過去に使われたことがある(used)、③すべての指標を表示(all)の3つ
    4. 指標一覧が表示され、自身が使いたいものにチェックを入れていく。
      各指標について、目的との関連度が数字で示される。
    5. 選択した指標の一覧がエクセルの表形式で自動的に作成
      表はログインする度に取り出して変更したり、指標を追加することができる。また、ログイン中に、目的を変更したり、使い方ガイドや用語集を見ることができる。
    IMPI使い方ガイド、評価指標、用語集は、以下のIMPIウェブサイトの”toolbox”からご覧になれます。
    原典リンク http://www.impi-project.eu/





    CeQuInt(国際化に関する欧州サーティフィケートプロジェクト)
    正式名称 Certificate for the Quality of Internationalisation (CeQuInt)
    実施主体 ECA
    実施年 2012-2015年
    概略 ECA(欧州高等教育アクレディテーション協会)のメンバー機関を含む欧州11か国の14の質保証関係機関、Academic Cooperation Association: ACA(欧州学術協力協会)及びドイツのDAAD(ドイツ学術交流会)で構成されるコンソーシアムによる、国際化に関する欧州サーティフィケート制度構築にむけたプロジェクト。機関及びプログラムの国際化の質を評価し、欧州における大学国際化に関する取組の推進や情報の透明性の向上、国際化活動の質向上に寄与することを目的としており、EUの生涯学習プログラムの助成を受け、NVAO(オランダ・フランダースアクレディテーション機構)がコーディネート機関となって行われる。

    高い評価を得たプログラムまたは機関には、ECAより、国際化の質に関するサーティフィケート(Certificate for Quality in Internationalisation)が発行され、教育の目的、役割、提供における国際化や異文化理解に関する優れた質を証明するものとなる。

    本プロジェクトが始まった背景としては、今日、国際化が高等教育の質の指標のひとつとして捉えられるようになってきているなか、欧州レベルの質保証のアプローチで国際化の質を評価している例は少ないこと、現行の各国の質保証制度においては、国際化や異文化理解に関する評価方法が明確ではなかったこと、また、国際化の質の評価に関する欧州レベルで合意された方法論が確立されていなかったということがある。

    プロジェクトは、2012年10月に本格始動し、2015年に終了した。欧州サーティフィケート授与のための評価方法が策定され、その実施可能性を探るための試行評価が行われ、プログラムレベルで8件、機関レベルで3件が一定の基準を満たすとみなされた。

    2013年に、当プロジェクトの実施要項である「国際化の質のアセスメントの枠組み」Frameworks for the Assessment of Quality in Internationalisationと、評価基準である「国際化の質のアセスメントガイド」A Guide to Assessing the Quality of Internationalisationが公表された。(「国際化の質のアセスメントガイド」の日本語概要はこちら。)これら二つの文書は、試行評価のための暫定的なものである。

    本プロジェクト調査の結果は、ECAによる国際化評価へ受け継がれることとなった。今後はECAウェブサイト上に開設された「国際化プラットフォーム」において、同協会による国際化評価で水準を満たした機関・プログラムと優良事例の掲載が行われる。
    原典リンク http://ecahe.eu/home/about/projects/cequint/





    FRINDOC(博士課程教育の国際化のための枠組み形成プロジェクト)
    正式名称 Framework for the Internationalisation of Doctoral Education (FRINDOC)
    実施主体 EUA(欧州大学協会)らによるFRINDOCプロジェクト(欧州委員会のエラスムス・ムンドゥスプログラム助成プロジェクト)
    実施年 2012-2015年
    概略 プロジェクトの目的
    博士課程の学生は大学において最も流動性が高い集団である。EHEA(欧州高等教育圏)およびERA(欧州研究圏)の実現にむけて流動性拡大と国際連携が重要な手段と位置づけられるなか、博士課程教育の国際化は戦略的重要性が非常に高い。

    こうした背景を踏まえ、FRINDOCプロジェクトは、博士課程教育の国際化に関する優良事例集オンライン自己評価ツールを整備し、戦略を企画・実行する大学を後押しする枠組みづくりを目指す。

    プロジェクト参加大学
    香港大学、ステレンボス大学(南ア共和国)、インペリアル・カレッジ・ロンドン(英国)、ベルゲン大学(ノルウェー)、カメリーノ大学(イタリア)、EUA(コーディネーター)

    プロジェクトの工程
    2015年11月現在、公開中のオンラインツール「FRINDOC Tool」の試行に参加する大学を募集中。対象は、大学または研究重視の教育機関における博士課程教育の管理運営担当者(マネージャー)。オンラインツールの試行を通じて精査し、最終版(優良事例集付)の完成を目指す。2015年9月に、試行に先だってオンラインツールを公開するための会議(FRINDOC launch conference)が開催された。

    オンライン自己評価ツール「FRINDOC Tool」
    このツールでは、次の4領域について、「現状」と「目標」を問う質問に対して “自己評価” する設計となっている。各質問には、0(poor)~5(excellent)のいずれかの評点を付し、コメントを入力。最後に、各領域の評点をレーダーチャートで表したレポートが生成される。

    <自己評価の対象となる4領域>
    A.  Research Capacity(研究力)
            
    A.1  Staff capacity for research and supervision
            A.2  Research productivity
            A.3  External funding for research
            A.4  Funding for doctoral candidates stipends/wages
    B.  International Profile(国際性)
          
      B.1  Institutional reputation
            B.2  International profile of staff
            B.3  International profile of doctoral candidates
    C.  Institutional Framework(組織力)
       
         C.1  Quality assurance system
            C.2  Management capacity
            C.3  Operational capacity
            C.4  National legal and administrative framework
    D.  Mobility(流動性)
            
    D.1  Doctoral candidates’ mobility
            D.2  Staff mobility
            D.3  Funding for mobility

    各領域に、「現状」と「目標」を問う質問がそれぞれ設けられている。なお、FRINDOC ToolはEUAウェブサイトで無料閲覧が可能(メールアドレスの登録が必要)。
    原典リンク http://www.eua.be/activities-services/projects/current-projects/internationalisation/FRINDOC.aspx


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