機構ニュース第106号
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東南アジア質保証関係機関の訪問調査を実施

2月27日、当機構の木村特任教授、川口特任教授、職員2名が、タイ・バンコクで、東南アジア地域の質保証関係機関である東南アジア諸国教育大臣協会高等教育開発センター(SEAMEO-RIHED)およびASEAN大学連合(AUN)を訪問し、各機関の質保証関連事業等についての調査を実施しました。

SEAMEO-RIHEDは、1959年に設立された、東南アジア諸国教育大臣協会(SEAMEO)の傘下組織であり、高等教育に関するリージョナルセンターとして調査研究や研修、情報発信事業等を行い、東南アジア諸国間の高等教育連携を支援しています。また、ASEAN地域の質保証活動へも積極的に参画しています。

当日は、マレーシア・インドネシア・タイの3か国による学生交流事業である「MIT学生交流プログラム※1」の現状や今後のプログラム拡大の方針等について聴取しました。

特に、質保証の取組みである「iAward※2」については、優良事例を表彰するといったコンセプトのほか、優良事例選定のための基準の策定状況等について情報共有を図りました。

 
106号
SEAMEO-RIHEDの訪問の様子
 
106号
AUNの訪問の様子

次に訪れたAUNは、1995年に設立された東南アジア地域レベルの大学連合であり、現在10か国26大学が加盟しています。大学間の連携協力体制の強化に主眼を置いた取組みをするなかで、加盟大学を対象としたプログラム別の評価や、ASEAN単位互換制度(ACTS)の構築に向けた取組みなど、質保証に関する活動も積極的に展開しています。

当日は、AUNの行うプログラム別評価のアプローチ方法や基準のほか、AUNの国際展開、AUNの加盟大学の拡大構想等について聴取しました。

ASEANの質保証分野では、2015年までにASEAN地域の質保証フレームワークの形成を目指しており、今回訪問した両機関を含めて、質保証機関間では具体的な検討が始まっています。当機構では今後も引き続きASEAN地域の質保証分野の動向を注視していくこととしています。

※1 「MIT学生交流プログラム」
2015年までに構築を目指している「ASEAN共同体」に資する学生交流メカニズムの開発を目的として、マレーシア・インドネシア・タイの3か国の高等教育所管官庁とSEAMEO-RIHEDの協力により2010年に発足した学生交流支援事業。マレーシア6大学、インドネシア11大学、タイ6大学が参加し、これまでに300名以上の学生がプログラムに参加。交流対象のプログラムはホスピタリティツーリズムや農業など5分野。学生は政府からの財政支援・大学の授業料免除のサポートを受ける。プログラムを通じて得た単位は互換可能となっている。

 

※2 「iAward」
東南アジア地域における学生交流の効果的な流れを促進するための支援ツールとして、MIT学生交流プログラムの下で発足した質保証プロジェクト。プログラムのアセスメントの実施を通じて優秀事例を選出・表彰する。アセスメントでは、各機関の受入体制を整備する国際連携オフィスの機能を重点的に確認する。これまでに、3か国の有識者等で構成するiAwardアセスメント委員会を立ち上げ、アセスメント基準案の策定、試行的なアセスメントが段階的に実施された。今後、訪問調査等の本評価を経て、優良事例の表彰式が計画されている。

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