モニタリング+

日中韓の質保証機関(日本:大学改革支援・学位授与機構、中国:中国教育部高等教育教学評価センター(当時)、韓国:韓国大学教育協議会)は、「キャンパス・アジア」本格実施(第2モード)プログラムに対するモニタリング(通称:モニタリング+(プラス))を2018年から2019年にかけて実施しました。 モニタリング+の実施にあたっては、これまでのモニタリングの経験を基に作成した共同ガイドライン『Joint Guidelines for Monitoring International Cooperative Academic Programs in CAMPUS Asia』の枠組みに沿って実施しました。

モニタリング+の実施にあたっては、2次モニタリング同様、高等教育の国際化や国際共同教育プログラムの知見を有する日中韓の学識経験者・有識者及び質保証機関関係者等からなる「キャンパス・アジア」共同モニタリング委員会及び「キャンパス・アジア」共同モニタリング部会を設置しました。

モニタリングの実施方法については、これまでのモニタリングを通じて共通の質保証の枠組みが構築できたこと並びに、日中韓の質保証機関間で相互信頼が深化したことを踏まえ、モニタリング対象となる新規採択の9プログラムを、3か国の質保証機関で以下のとおり3プログラムずつ分担してモニタリングを実施しました。
日本:東京大学、大阪大学、早稲田大学
中国:東京学芸大学、東京海洋大学、長崎大学
韓国:千葉大学、東京芸術大学、九州大学
※大学名は日中韓の大学により構成されるコンソーシアム内の日本側のみ記載。

モニタリング+の実施手順は、以下のとおりです。

モニタリング+の共同モニタリング基準は、基本的には2次モニタリングと同様ですが、基準5のみ、サブ基準をなくして「継続的な質の向上」を基準としました。


『CAMPUS Asia Monitoring+ Joint Monitoring Report』
(2019年12月/「キャンパス・アジア」共同モニタリング委員会)

モニタリング+の総括報告書として、日中韓の大学による共同教育プログラムの優良事例や更なる取組が
期待される点を集約したものです。モニタリング+で明らかになった「キャンパス・アジア」プログラムの
優良事例(計104件)を中心に掲載しつつ、2次モニタリング(2016年実施)における優良事例の一部
を併せて紹介することで、これまでのモニタリング活動の成果を1冊でご覧いただける内容となっています。
なお本報告書の日本語概要はこちらからご覧いただけます。


『Joint Guidelines for Monitoring International Cooperative Academic Programs in CAMPUS Asia (Second Edition)』
(大学改革支援・学位授与機構、中国教育部高等教育教学評価センター(当時)、韓国大学教育協議会)

『Joint Guidelines for Monitoring International Cooperative Academic Programs in CAMPUS Asia (Second Edition)』は、これまでに3度実施した「キャンパス・アジア」プログラムに対する日中韓共同モニタリングの経験を基に、国際共同教育プログラムに対する質保証の基準・手法等を明記したもので、2017年6月に発行された第1版の改訂版となります。本書では、一般的な国際共同教育プログラムに対して 推奨される質保証の基準・手法のみならず、2018年から2019年にかけて実施されたモニタリング+での実際の取り組み内容も掲載しております。他にも、日中韓各国の学事暦の例など、大学関係者、特に質を伴った国際共同教育プログラムに携わる方々にとって 有益な内容となっておりますので、是非ご一読ください。


『「キャンパス・アジア」モニタリングでみる ダブル・ディグリー』
(2021年7月/大学改革支援・学位授与機構、中国教育部高等教育教学評価センター(当時)、韓国大学教育協議会)

本書は、近年、日本の大学において国際化の重要な手段の一つとして取り組まれているダブル・ディグリープログラムに着目し、これまでの「モニタリング」活動を通して得られたダブル・ディグリーに関する知見をまとめた冊子です。
2019年12月に刊行した「共同モニタリング報告書」からダブル・ディグリーに関する優れた取組の紹介や、ダブル・ディグリープログラムの重要性の背景や検討に当たってのヒント等を、日中韓の関連する制度の紹介を交えながら解説しています。