モニタリングの趣旨と概要

「キャンパス・アジア」構想

「キャンパス・アジア」は、日本、中国および韓国の3か国政府が共同で大学間の質保証を伴う交流を拡大し、学生や教員の留学・移動を促進するとともに将来の東アジア地域の発展を担う人材育成に取り組む構想です。「キャンパス・アジア」(CAMPUS Asia)とは、「Collective Action for Mobility Program of University Students」を略したものです。

「キャンパス・アジア」構想は、2009年10月に北京で開かれた第2回日中韓サミットにおいて、質の高い大学間交流を行うために有識者会議を設置することが提案されたことに端を発します。この提案を受け、2010年4月に、日中韓の3か国の政府・大学・産業界関係者による「日中韓大学間交流・連携推進会議」が発足し、三国による「キャンパス・アジア」の取組みが始まりました。また、大学間交流を促進するための3か国間のガイドライン「Guidelines for Exchange and Cooperation among Universities in China, Japan and Korea with Quality Assurance」(日中韓の質の保証を伴った大学交流に関するガイドライン)が策定され、「キャンパス・アジア」のパイロット交流プログラムの選定に際して参照されました。

「キャンパス・アジア」パイロットプログラム

「キャンパス・アジア」構想の下、日中韓3か国政府の共同審査を経て、10件のパイロットの交流プログラムが2011年から2015年までの5年の期間で実施されました。日本側は、文部科学省の平成23年度「大学の世界展開力強化事業」のうち、日中韓のトライアングル交流事業として採択された10のプログラムが、「キャンパス・アジア」パイロットプログラムです。
「キャンパス・アジア」パイロットプログラム一覧 PDF (211KB)


2015年に中国・上海にて開催された第5回日中韓大学間交流・連携推進会議において、これまで実施されたパイロットプログラムの高い功績をふまえ、今後のさらなる発展に向けた3つのモードが設定されました。それぞれのモードの発展計画は以下のとおりです。
第1モード(2015年~):パイロットプログラムの開放性の拡大(プログラム間での学生のフレキシブルな流動を認める)
第2モード(2016年~):日中韓の参加大学・プログラム数の拡大
第3モード(時期未定):プログラムの実施を、日中韓3か国を越えたアジア各国に拡大

「キャンパス・アジア」本格実施(第2モード)プログラム

2016年1月に韓国のソウルにて開催された第1回日中韓教育大臣会合において、日中韓3か国の教育大臣から「キャンパス・アジア」プログラムに対する財政支援を拡大していく意思が表明されました。その意思をふまえ、同年秋に、新規9件・継続8件の合計17件のプログラムが本格実施(第2モード)プログラムとして採択されました。日本側は、文部科学省の平成28年度「大学の世界展開力強化事業」のうち、「タイプA:キャンパス・アジア(CA)事業の推進」として採択されています。
「キャンパス・アジア」本格実施(第2モード)プログラム一覧 PDF (119KB)

「キャンパス・アジア」の質保証

「キャンパス・アジア」パイロットプログラム

2010年3月、3か国の質保証機関(日本:大学評価・学位授与機構(当時)、中国:中国教育部高等教育教学評価センター、韓国:韓国大学教育協議会)を構成メンバーとする「日中韓質保証機関協議会」が発足しました。本協議会では、国際的な教育における質保証の在り方を共通の課題と認識し、「キャンパス・アジア」パイロットプログラムを質保証の側面から支える3か国の共同の取組みとして、モニタリング活動を行うこととなりました。

日中韓質保証機関協議会において合意した、モニタリングの目的・計画は次のとおりです。

日中韓モニタリングの目的

日中韓モニタリングの実施手順



「キャンパス・アジア」本格実施(第2モード)プログラム

2017年11月に韓国・ソウルにて開催された第6回日中韓大学間交流・連携推進会議において、「キャンパス・アジア」モニタリングのこれまでの実績が評価されたとともに、本格実施プログラム(継続8件、新規9件)に対するモニタリングを実施することが承認されました。その承認を受け、3か国の質保証機関では、モニタリングの具体的な手法等に関する協議を行いました。
「モニタリング+」と新たに名付けた本格実施プログラムに対するモニタリングの実施計画の概要は以下のとおりです。