去る11月1日、2日に中国・北京にて「全国高等教育質保証及び評価機構協会設立総会及びシンポジウム」（CAQAA）が開催され、当機構の覚書締結機関である中国教育部高等教育教学評価センター（HEEC）からの招待により、平野機構長が講演を行いました。CAQAAは中国全土にある約200の質保証及び評価機構（省レベルの地方機関、各大学等に設置された評価機関を含む）等から構成される協議体で、近年の高等教育の拡大に伴う質保証の重要性をかんがみたことを背景に、中国高等教育学会の指導のもと、HEECを始めとする評価及び質保証機関の他、北京大学・清華大学等の主要大学が中心となり発足したものです。

会合には中国全土から約200の機関・500名の関係者が参加した他、韓国・香港・台湾・豪州の質保証機関関係者からも招待による参加がありました。

初日にはCAQAAの設立宣言が行われた他、中国政府関係者による基調講演では、諸外国の先進事例に学びつつ、中国においても中長期的な計画に基づく制度の構築を行い、国家成長のための鍵として高等教育の質の向上を重点事項としてあげるべきとのコメントがされました。

また北京大学、清華大学からはそれぞれ内部質保証に関する具体的な取組事例が紹介された他、外国機関参加者からもそれぞれの国における質保証の取組に関して発表されました。平野機構長からは日本の質保証の枠組みと当機構の取り組む評価制度、日中韓連携をはじめとする国際連携活動について発表があり、出席者から高い関心が寄せられました。（右上写真：登壇する平野機構長）

2日目には各参加者による分科会形式の発表が行われ、多くの評価担当者や専門家が集う中、活発な議論・意見交換が行われました。当機構としてもCAQAAへの参加を通じ中国の制度に関する最新情報を収集する大変有意義な機会となりました。