去る7月28日〜30日に、インドネシアのジャカルタにおいてASEAN質保証ネットワーク（AQAN）の年次会合が開催され、当機構から川口特任教授及び職員2名が参加しました。AQANはASEAN諸国の高等教育質保証関係機関・組織の地域ネットワークとして東南アジアの高等教育の質の向上を目指すことを目的として2008年に設立され、インドネシア・マレーシア・タイ・フィリピン・ベトナム等ASEAN加盟10か国・11の質保証関係機関・組織により構成されています。

当機構では日中韓のみならず、日本との留学生交流が盛んなアジア諸国との間で質の保証を伴った大学間交流を支えるべくASEAN諸国の質保証機関との連携を進めており、本会合への参加を通してASEAN諸国における質保証への取組の現状を情報収集すると共に、9月末に当機構が主催を予定している東南アジア質保証機関セミナーに関し、各質保証機関との予備交渉を行いました。

年次総会には、AQAN加盟機関の関係者及び政府関係者を始め100名以上が参加し、加盟各国における質保証への取組に関し分科会にて発表があった他、政策対話においてはASEAN諸国間における質保証の連携やニュージーランドとアイルランドとの間における質保証への取組に関し紹介がありました。また、日本の質保証制度に関して文部科学省の榎本高等教育政策室長が講演し、日本が質保証の分野で日中韓及びアジアとの連携を推進していることに関し参加者から高い関心が寄せられました。

当機構では、9月末にインドネシア・マレーシアなどAQAN加盟5機関の関係者を招へいし質保証セミナーを開催する予定の他、インドネシアの質保証機関から短期研修生を受け入れる準備を進めるなど、アジアとの連携を深めるべく今後とも取組を進めて行くこととしております。