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○ | バランスド・スコア・カード演習 〜大学外組織の評価の大学評価への活用研究事業から〜 |
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当機構評価研究部では、大学評価の向上を目的として営利企業、民間非営利組織あるいは行政府機関の評価手法の先駆的取組みや経験を学び、それを大学評価に活かす方法を研究しております。平成19年度より「大学外組織評価研究会」を発足し、高等教育研究者、大学関係者、非営利組織研究者、金融機関や格付会社など多様なセクターからなるメンバーで議論を進めてきました。 大学評価は試行段階から徐々にその実績を積み重ねていますが、同時に様々な課題も明らかになってきています。中でも、計画立案の問題に着目しました。何故ならば事後評価を実施しようとしても、そのもとになる計画が不明確な場合、評価も困難になるからです。このような評価可能性の問題は、既に行政府機関が行なう政策評価や米国のプログラム評価で指摘されてきたことでした。そして、評価可能性をチェックするためのアセスメントや事前評価の重要性が提唱されています。また計画立案を補強するために経営学的な手法を用いて外部環境情報を分析することも事前評価の中に取り入れられるようになってきました。バランスド・スコアカードは中でも包括的な方法論のひとつです。 本研究会では昨年10月に医療バランスド・スコアカード学会会長の高橋淑郎先生に講義をしていただきましたが、1月27日に本研究会メンバーの大学を題材に演習を行なうことになりました。種々のデータを用いながら、所定の手順に基づき大学の財務的、非財務的なリソースと強み、弱みを洗い出すために議論してゆきました。題材を提供してくださった大学当事者に加え、様々な所属のメンバーで議論したことによって、国内他大学の経験や外国大学の情報が提供され、議論の内容が豊富になりました。また、エビデンスに基づく議論が要求されますが、指標データなどの重要性が改めてわかりました。 今後も種々の手法を学びながら、大学への適用可能性を探り皆様と共有させていただきたいと思います。 |
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評価研究部 准教授 田中弥生 |
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バランスド・スコアカード(BSC)に関する研修(京都に所在する大学を事例として)
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ワークショップ概要 ・BSCに関する解説(高橋淑郎氏) (SWOT分析、クロス分析、ミッション・ビジョンの再構築、戦略マップの策定、スコアカードの策定) ・事例の説明(発表者:山崎その氏) ・参加者による作業(SWOT分析、クロス分析) |
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