趣旨説明

大学の自己点検・評価が大学設置基準に基づく努力義務とされてから既に四半世紀が経過しようとしています。この間、わが国の高等教育の質保証を取り巻く環境は大きく変わりました。大学のユニバーサル化が進行するなかで、大学の自己点検・評価は結果の公表を含めて学校教育法に規定する義務とされました。また、相前後して導入された認証評価制度においては、大学自身による自己評価を基盤とした外部評価が行われています。このように、大学に自己評価を促す外部からの働きかけが続いたことによって、みずからの質をみずからの手で保証するという質保証の「主体」としての大学の役割は、むしろ見えにくいものになってきたようにも思われます。

そこで、今回の大学質保証フォーラムでは、質保証の「主体」である大学の役割にあらためて注目し、大学の教育研究という「目的」のために、学生や関係者に対して大学のとるべき「行動」について考えます。さらに、質保証機関を「主体」として、大学による質保証を支援するという「目的」のために、何に対してどのように「行動」すべきであるのかを問い直すことを試みます。そのうえで、大学みずからによるいわゆる内部質保証と、質保証機関による第三者評価の有機的な組み合わせ方について、国内外での事例をもとに議論を深めます。

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プログラム (日英同時通訳)

12:00	開場
13:00	開会挨拶  福田 秀樹 (大学改革支援・学位授与機構長)
13:10	趣旨説明  永田 敬 (大学改革支援・学位授与機構研究開発部主幹)
13:20	基調講演Ⅰ: Higher Education and Quality Assurance –Views from the Outside and Inside -  John N. HAWKINS (カリフォルニア大学ロサンゼルス校名誉教授)
14:00	基調講演Ⅱ: The Developing Roles of Internal and External Quality Assurance in the European Higher Education Area  Padraig WALSH (欧州高等教育質保証協会会長、 アイルランド質保証・資格機構長)
14:40	休憩
15:00	パネルディスカッション：第1部「大学による質保証」  神田 雄一 (東洋大学 副学長)  松尾 太加志 (北九州市立大学 副学長)  皆本 晃弥 (佐賀大学 大学院工学系研究科 教授) モデレーター：  武市 正人 (大学改革支援・学位授与機構 研究開発部長)
15:45	休憩
16:10	パネルディスカッション：第2部「だれが何をどうするか」  John N. HAWKINS (カリフォルニア大学ロサンゼルス校名誉教授)  Padraig WALSH (欧州高等教育質保証協会会長、 アイルランド質保証・資格機構長)  神田 雄一 (東洋大学 副学長)  松尾 太加志 (北九州市立大学 副学長)  皆本 晃弥 (佐賀大学 大学院工学系研究科 教授)  山田 礼子 (同志社大学 社会学部 教授)  武市 正人 (大学改革支援・学位授与機構 研究開発部長) モデレーター：  森 利枝 (大学改革支援・学位授与機構 研究開発部教授)
17:20	閉会挨拶  岡本 和夫 (大学改革支援・学位授与機構 理事)
17:30	閉会

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