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〒 187-8587
東京都小平市学園西町1-29-1 |
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第13回大学評価委員会議事録
1 日 時 平成14年3月20日(水)15:00〜17:00
2 場 所 学術総合センター共用会議室
3 出 席 者
(委 員)阿部,新井,猪木,内田,大塚,岡沢,小野田,川口,小林,シェパード,島田,
舘,永井,中島,西野,蓮見,マルクス,丸山,山野井の各委員
(事 務 局)木村機構長,荒船副機構長,齊藤副機構長,井上管理部長,山本評価事業部長,
栁橋総務課長,小山会計課長,岡松情報課長,青島企画主幹,神田評価第1課長,
中野評価第2課長,徳田評価第3課長 他
4 前回の議事録の確認
前回の議事録を確定版として配付した。
5 議 題
(1)評価結果に対する対象機関からの意見への対応について
(2)平成12年度着手の大学評価の評価結果について(オーバービュー)
(3)「意見の申し立て」の取り扱いと評価結果の公表についての申し入れの回答に
ついて
(4)平成12年度着手の大学評価の対象機関に対する意見照会について
(5)平成13年度着手の大学評価に係る評価員の選考について
(6)平成14年度に着手する大学評価事業実施基本計画について
(7)平成14年度に着手する大学評価の専門委員の選考方針等について
6 議 事
○委員長 定刻となりましたので,ただいまから第13回大学評価委員会を開催します。
(1)評価結果に対する対象機関からの意見への対応について
○委員長 まず,評価結果に対する対象機関からの意見への対応について,配付資料2と3です。
評価結果に対する対象機関からの意見への対応については,事前に各専門委員会等において検
討していただいております。また,各委員には事前に「意見及びその対応(案)」をご覧いただ
いておりますので,機構から,対象機関の意見とは異なる対応をするものや個別機関にとどまら
ない全般にわたる事柄など,特に当委員会として審議する必要があるような事柄を説明いただき,
その分の審議の後にその他全般にわたって各委員からご指摘等がありましたら,その事柄につい
てご審議いただくこととしたいと思いますが,そのような方法でよろしいでしょうか。
(異議なし)
それでは,その主旨に沿ってあらかじめ事務局に整理していただいていますので,事務局か
ら資料の説明をお願いします。
●事務局<資料説明>
配付資料2です。申立ての状況を一覧にしており,全部の対象機関数が149,そのうち意見
の申立てのあった機関数が53で,申立て件数は167件でした。意見の対応は,専門委員会等
において取りまとめられております。
資料2−1−1,資料2−1−2は,「教育サービス面における社会貢献」の意見の申立て関
係の資料です。資料2−1−2は,提出された意見とその対応について全てを記載したもので,
資料2−1−1は特に審議いただかなければいけないと思われる事柄を対象機関ごとにまとめた
ものです。資料2−1−1の最初の大学を例に説明すると,1〜2頁が大学から出された申立て
とそれに対する対応の全てです。○印は特に審議願いたい事柄を示しています。分野別教育・研
究評価についても同様です。
資料2−6は,意見の申立てとは別に対象機関から字句等の誤りについて別途気付いた点を提
出いただいた事柄を記載しております。これらの指摘については全て申し出のとおり修正しまし
たので,報告します。
資料3は,申立てへの対応案に基づいて評価結果を見え消しで修正したものです。
○委員長 それでは,全学テーマ別評価「教育サービス面における社会貢献」についてご審議い
ただきたいと思います。まず,専門委員会に所属しておられる機構教官から説明願います。
【機構の担当教官から資料説明後,審議】
○委員長 それでは,以上をもって評価結果を確定したいと思います。
(2)平成12年度着手の大学評価の評価結果について(オーバービュー)
○委員長 続きまして,平成12年度着手の大学評価の評価結果について,オーバービューにつ
いてですが,配付資料4です。まず事務局から資料の説明をお願いします。
●事務局<資料説明>
資料4です。前回の本委員会で承認されたとおり,全般的な特徴や傾向について公表時に概要
として提供するということと,今回の評価を通じて明らかになった課題,改善の必要性を積極的
に外部に示して理解を求めるという2つの趣旨で作成されております。事前に各委員に送付した
ものと,若干,文言等の修正がありますが,基本的な内容は変わっていません。
構成について説明します。1頁目に機構が行う大学評価の使命や基本的な評価の考え方を示し
ています。評価結果の記述は4種類ですが,目的・目標を基準として評価しており,大学等間の
比較に用いることはできないという注意書きも加えております。
2頁目の評価結果の概要は,テーマ・分野ごとにまとめています。(1)では,対象となる活
動の範囲あるいは対象組織について,(2)では,多く見られる目的・目標や取組について,(3)
では,各評価項目ごとに特色ある点,優れた点,改善を要する点について,例を上げて説明して
います。表は,目的・目標に照らした水準が,全対象機関でどのような状況になっているか示し
ています。分野別教育・研究評価も同様に説明しています。
15頁は,今回の評価を通じて認識された課題と改善方策ということで,対象機関や評価者か
らの意見に基づき認識した課題について説明しています。対象機関からの意見は昨年照会した平
成12年度着手の自己評価が終了した段階の主な意見を記載し,機構の評価者からの意見は,平
成12年度の評価結果をまとめた専門委員・評価員からいただいたものです。このような意見を
機構としては課題として認識しています。
2で平成13年度着手の評価での改善点を説明しています。既に平成13年度着手の評価でで
きるだけ対応していますが,直ちに対応できないものもあり,それらについては問題を認識しつ
つ更に継続して検討していくことを示しています。
以下(1)から具体的に平成13年度着手の大学評価において対応したものを示しています。
○委員長 ただいま説明のあった件について,ご質問・ご意見等があれば伺いたいと思います。
○ 用語に関することですが,2頁に「リフレッシュ教育」というのが出てまいりますが,文部
科学省が使っている言葉で,これで間違っているということはないと思うのですが,必ずしもこ
れで意味が理解されているとは限らないものもあるのではないかと思います。「社会人等の大学
院における」だとかOECDのリカレント教育に似た言葉だと思うのですが,どういう表現をする
かは事務局におまかせしたいと思いますが,いかがでしょうか。
○委員長 事務局のほうでは,このリフレッシュ教育について何かご意見等はございますか。
●事務局 用語の厳密な使い方については,こちらで検討させていただきます。確かにリカレン
ト教育やリフレッシュ教育など混乱を招く言葉ですので,なるべく通りのいい表現にさせていた
だきます。
○委員長 それでは,この問題については事務局で検討していただくこととします。他に何かご
ざいますでしょうか。
○ 16頁で,評価の水準を4種類から5種類に変更したとあります。これはこの場で議論があっ
てなされた変更でしょうか。私は欠席しておりましたので。私としましては,このように刻みを
細かくするとかえって煩瑣になるといいますか,むしろ3つぐらいにしたほうがいいという意見
を持っておりましたので,この辺はちょっと意外に移るのですが。
○委員長 これは以前にご議論いただいておりますが,事務局から何かありますか。
●事務局 この委員会でご議論いただき,4段階から5段階に変更したところですが,その背景
には,各大学等からの自己評価後の意見に,また,実際に評価をした委員からも2と3段階の間
にあるものは全て2段階目に張り付いてしまう傾向があるということで,もう少し段階を刻んだ
らどうかというご意見がございまして,変更することにしました。
○委員長 よろしいでしょうか。
○ 結構です。
○委員長 他にございますでしょうか。
○ 2頁に結果が出てまして,パーセントが出ています。これを見ると4ランクあって上から2
番目までがほとんどです。それでこのパーセントの見方は,大学評価委員会としては教育サービ
ス面における社会貢献は,日本の大学はみんな平均以上ということではなくて,各大学が自分で
立てた目標から見るとこうでしたよ,ということですよね。
●事務局 はい。
○ つまり,こうだからといって教育サービス面における社会貢献は日本の大学は良いですと思っ
ているわけではないですね。
○委員長 残念ながらそうです。事務局から何かありますか。
●事務局 おっしゃるとおりでございます。実は3月22日に記者レクを行うことになっており
まして,私どもは先程のご質問のように取られることを心配しております。そこで,お読みいた
だくとわかりますが,随所にそのことを書いております。例えば2頁1(3)に「なお,個々に
示す水準は,当該大学等の設定した目的及び目標を基準としたものであり,異なる目的及び目標
を持つ大学等間の比較に用いることはできない性格のものである」ということを書いてあります。
○ つまりそれが大学評価というものの性質であると,性格であり限界であるということですか。
●事務局 現在の段階の大学評価ではそうです。
○ やはり100パーセントが社会に貢献しているという自己理解がいかに自己誤認であるかと
いうことがここで確認できていいと思います。
○委員長 そういうことが読みとれるでしょうか。他に何かございますか。
(特になし)
それでは,これはお認めいただいたものとします。
(3)「意見の申し立て」の取り扱いと評価結果の公表についての申し入れの回答について
○委員長 次に「意見の申し立て」の取り扱いと評価結果の公表についての申し入れの回答につ
いて,具体的には国立大学協会からの申し入れについて資料5が配付されておりますが,それに
ついてご意見を伺いたいと思います。はじめに事務局から説明をお願いします。
●事務局<資料説明>
資料5です。添付している参考資料は,国大協の第8常置委員会からの申し入れです。意見の
申立てに関する通知を1月に出しましたが,その対応について第8常置委員会でアンケート調査,
あるいは対象機関を集めて意見交換をし,その際に出た意見等を踏まえこの申し入れがなされた
ところです。この申し入れに対して機構の回答を求められていますので,本委員会で意見をいた
だき最終的に機構として回答したいと考えています。
1の評価結果,方法上の問題点では,色々な問題点があることを機構は厳しく自覚して評価結
果の公表に至る作業にあたるとともに,評価方法の再検討をしていただきたいということ。2の
「申し立て」の取り扱いでは,①~③について申し入れをするということ。3の評価結果の公表
については,①今回の評価が試行段階であって,まだまだ問題点があるということを明確に述べ
ることと,②分野別研究評価において分野別の研究水準,分野別というのは多分領域の話だと思
うのですが,この水準を記述することは慎重に再検討することと,③評価結果の公表にあたって
は誤解がないように配慮すること。4の評価方法の見直しでは,①評価に用いるフォーマットの
画一性を緩和することと大学の労力を削減すること,②大学の改善に資するような評価の方法,
結果の表現の方法を工夫すること,③それを踏まえて大胆に評価のシステム全体を見直すこと。
5の申し入れの取扱いについては,これまでに機構から明確に回答がなかったので文章をもって
応えてほしいというような趣旨が書かれています。
それについて機構の案を資料5のとおり作成しています。
1の評価結果,方法上の問題点については,これまで作成・方法上の問題点は自覚しつつ慎重
に検討の上で報告書をまとめたということと,改善すべき課題が多々あることは認識していると
いうこと。これまでも改善してきましたが,今後も一層改善に努力していくということ,2につ
いては,①意見の申立ては全て報告書に記載することは通知でも申し上げている点で,その方針
に沿って報告書に全て掲載したということ。②指摘された点については,本委員会あるいは専門
委員会で十分議論し,③その上で対応と理由を掲載したということを述べています。
3の評価結果の公表については,①今回の評価が試行段階ということを報告書やオーバービュ
ーに明示しているということと,色々な問題点を残していることについてはオーバービューの中
で最後に明らかにしているということ,②創設準備委員会の報告書で研究評価については個別の
研究業績を踏まえてピア・レビューを行い,学科・専攻レベルの状況を明らかにしていくという
提言を踏まえて本委員会あるいは専門委員会で検討し,水準を割合で示すことにし,部会を中心
に一定の基準の基で適正に評価されたと機構では認識しているということ,③公表にあたっては
誤解のないよう,オーバービュー及び個々の評価報告書にその旨を記述しているということを述
べています。
4の評価方法の見直しについては,①大学の労力が大きいということについては機構も十分に
認識しているが,客観性の高い評価の実施を担保することも一方では必要なので,その点も考慮
しつつ今後継続的に検討していくということ,②大学の自己改善に資するような評価の方法,結
果の表現方法についてはもちろん機構の目的であるので,その教育研究の改善に役立てることは
重要だということで,③今回初めてで色々な問題があったことは認識しており,今後この経験を
積み重ね,あるいは色々な方のご意見を踏まえてその使命を果たせるように改善していくという
趣旨の説明をしています。
5の申し入れの取扱いについては,これまで申し入れについて正式に回答しており,その趣旨
に沿って適宜説明をしてきたということと,今後申し入れがあった場合は回答させていただくと
いう趣旨の回答をしようと考えています。
先程説明しましたが,ここで意見を伺い,機構としての回答を出したいと考えています。
○委員長 ただ今説明のあった件については,各大学等へ評価結果を通知した後に機構から国立
大学協会へ回答するものであるが,回答の内容についてご意見・ご質問等があれば伺いたいと思
います。
(意見等なし)
なお,さらにお気付きの点やご意見等があるようでしたら,3月末までに事務局にご連絡い
ただきたいと思います。
(4)平成12年度着手の大学評価の対象機関に対する意見照会について
○委員長 次に平成12年度着手の大学評価の対象機関に対する意見照会について,配付資料6
ですが,対象機関に対して平成12年度着手の大学評価全体についての意見照会を実施すること
としたいが,意見照会の内容等について各委員にご意見があれば伺いたいと思います。まず事務
局から資料の説明をお願いします。
●事務局<資料説明>
資料6です。ちょうど1回目の評価が終わりましたので,評価全般について対象機関に意見
の照会をする予定にしています。色々な意見があろうかと思いますので,細かい項目は指定せず,
何でも書いていただくというスタンスで作成しております。意見は4月30日までにお願いし,
その後で意見をまとめた上で本委員会に諮り,平成14年度以降の評価の改善のために役立てて
いきたいと考えています。
○委員長 ただいまの件について,ご意見・ご質問等があれば伺いたいと思います。
(意見等なし)
それでは,原案のとおり決定し,実施することとしたいと思います。
(5)平成13年度着手の大学評価に係る評価員の選考について
○委員長 次に平成13年度着手の大学評価に係る評価員の選考について,配付資料7です。は
じめに専門委員等選考委員会における選考結果について,選考委員長から報告願います。
●事務局 選考委員長が急遽ご欠席となりましたので,事務局から説明させていただきます。
専門委員等選考委員会を3月6日に開催しました。資料7−1にあるように全部で1,250名の
推薦を関係団体等からいただき,これについて選考委員の選考方針あるいは評価員の構成等に配
慮しながら各分野・テーマについて評価員を選考しました。その結果,資料7−2で241名の候
補者が選出されております。選考委員会ではテーマ・分野ごとのグループに分かれて選考しまし
たので,その内容については担当の委員から御報告をお願いしたいと思います。
○委員長 それでは,グループ別のまとめ役の委員から選考結果についてご報告いただきたいと思
います。はじめに,全学テーマのまとめ役の委員からお願いします。
○ 資料7−2と7−3です。全学テーマは2テーマあります。
まず「教養教育」については選考グループで教養教育の特徴を反映してかなり幅広い多様な
方々にお願いしようということで,文系,理系,国公私,学識経験者,性差,地域性,国際性等
に配慮して推薦一覧の中から適任者を選考しました。また,候補者が辞退されることもあり得る
ということで,一応補欠の候補者も選考しました。選考委員会の後,事務局から候補者に連絡し
ていただき,結果として5名ほどの辞退がありました。そのため補欠候補者を繰り上げた状態が
資料7−2です。○印記載の方はまだ内諾をいただいてない状態ですので,若干まだ変更の可能
性はあります。そしてその結果が資料7−3の全体のバランスですが,かなり多彩なメンバーが
予定されていて,多分,教養教育に関しては多角的な意見が出るだろうと期待しております。
次に「研究活動面における社会との連携及び協力」ですが,ほぼ同様の主旨で候補者の中から
適任者を選考しました。ただしその際,女性の候補者が全くいなかったということがありました
ので,有識者の枠が15名ですが,12名だけ選んでおいて空きを作り,選考委員で候補者を選
考するという形で作業を進めました。また,補欠候補も選考しました。その後,事務局を通じて
内諾の確認を取らせていただいて,5名の辞退があり,補欠候補者を繰り上げながら揃えたのが
資料7−2です。1名を除いては内諾をいただいており,かなり整った状態です。
○委員長 続きまして,法学系についてまとめ役の委員からお願いします。
○ 分野別教育・研究評価については,機関運営の経験,外部評価の経験等を考慮し,当該専門
分野を構成する多様な領域のバランスに配慮し,できるだけ国公私立,性差,地域性等のバラン
スを考慮するとともに,各分野の特性に応じ,経済界などの有識者も選出させていただきました。
まず,法学系教育評価専門委員会の構成については,当該分野の専門家3名を選出しました。
その内訳は国立大学1名,公立大学1名,私立大学1名,性別は男性3名,女性0名です。地域
性については北海道・東北地方1名,関東甲信越地方1名,東海・北陸地方0名,近畿地方0名,
中国・四国地方0名,九州地方1名です。
次に法学系研究評価の専門委員会評価員の構成については,当該分野の専門家47名を選考
しました。当該分野の専門家の内訳は国立大学16名,公立大学2名,私立大学29名,性別は
男性45名,女性2名です。地域性については北海道・東北地方7名,関東甲信越地方28名,
東海・北陸地方0名,近畿地方9名,中国・四国地方2名,九州地方1名です。
○委員長 続きまして,教育学系についてまとめ役の委員からお願いします。
○ 教育学系のまず教育評価については,参考資料の3枚目に専門委員会委員及び評価員の構成
が記載されております。評価員については,教科教育学及び教科専門分野の文学・言語系から技
術・家庭家庭系までそれぞれ1人ずつ選考いたしました。資料7−2の6枚目に記載の6名の方
を選考しました。そのバランスが資料7−3にございますが,国立大学5名,公立大学0名,私
立大学1名,性別は男性5名,女性1名です。地域性については北海道・東北地方0名,関東甲
信越地方4名,東海・北陸地方0名,近畿地方0名,中国・四国地方2名,九州地方0名です。
次に教育学系研究評価については参考資料の5枚目,専門委員会の構成ですが,こちらのほ
うは,研究領域が非常に多岐にわたりますので,教科教育学の関連においてかなり大勢の方にお
願いせざるを得ないということで,資料7−2の後ろから3枚目に記載の合計20名の候補者を
選考しました。バランスは,国立大学15名,公立大学0名,私立大学5名,性別は男性18名,
女性2名です。地域性については北海道・東北地方0名,関東甲信越地方12名,東海・北陸地
方2名,近畿地方3名,中国・四国地方3名,九州地方0名です。やや関東に偏っておりますが,
教育系の大学が関東に集中しております関係でこのような配置になっております。
若干まだ内諾が取れていない候補者もおりますが一応このような形で提案させていただきま
す。
○委員長 続きまして,工学系について機構の担当教官からお願いします。
○ まとめ役の委員がご欠席のため私から報告させていただきます。
工学系の評価員の候補者としては,各分野のバランスを配慮しまして,資料7−3ですが,大
学関係者が55名,学識経験者が4名と全体で59名です。大学関係者のうち国立大学42名,
公立大学3名,私立大学10名,性別は男性58名,女性1名です。地域性については関東甲信
越地方24名,近畿地方14名で,相対的には北海道・東北地方,東海・北陸地方,中国・四国
地方,九州地方は少ないです。現在まだ内諾が得られていない方々が何人おられますが,現在5
9名でお願いしたいと考えております。
○委員長 ただいま報告のありました選考結果について,ご質問・ご意見等がありましたらお願
いします。
○ 工学系の教育評価はどうなっていますか。
○ 工学系の教育評価は評価員を別にお願いせず,専門委員だけでやっていくことになっており
ます。
○委員長 他にございませんか。
○ 女性を取り立てていただくように非常にご配慮していただいておりまして,基本的には大変
ありがたく思います。ただ,今,学術会議のほうでこの問題を非常に積極的にやっておりまして,
学術会議の下に女性科学者の環境改善に関する委員会というのがあります。その委員会がそうい
う公的な機関に対してバックアップしたり,色々なところに要望を出したりしている委員会なの
ですが,学術会議の県連委員の女性委員からなる全分野にまたがる女性科学者の委員会がありま
して,その委員会がこういうことについて活動を続けてまして,実は平成14年度にこの頃大学
評価の活動が盛んになってきているので,大学評価でこういうことを積極的に考えてやってくれ
ているのかと,そういうところに対する目配り・気配りの要望をしようではないかという案が挙
がっており,実は総会が来週の月曜日なのですが,たまたま昨日役員会がありまして,大学評価
に対してもそういう要望をしていこうというのが,役員会としては決まっている段階なんですね。
そういう諸事情を勘案してみますと,法学系だけが0名というのはとても残念だなという気がし
まして,ここはもう少しうまくいけば何とかなるといいなというのがあるのですが,今ぜひ変え
てほしいというわけではないのですが,そういうことが一つと,それから,そんな事情もありま
すので大学評価委員会におかれましても,性差の問題は今後ともお考えいただきたいと思います。
○委員長 今のご意見に対して,今後,専門委員等の選考に際しても皆さんご尽力願いたいと思
います。
○ 私ども選考する際にかなり気にいたしました。ただし今のご意見で非常に問題がありますの
は,例えば国立大学の教員の皆様ですと国大協から膨大な推薦があるのですが,この中に女性が
入っていないんです。それから私大連もそうです。要するに国立大学や私立大学の教員を選考す
るのに,それだけの膨大な推薦をいただいておりますので,まずその中から選びたい,選ばなけ
ればならないということがあります。そういう点で言いますと,やはり女性に関してはやや有識
者といわれるところで,世の中からたくさん探して充当していたということがあるので,推薦募
集欄のことをお考えいただかないといけないとまずいと思います。
○ そうですね。ですから,この問題に関しては,大学評価委員会の問題ではなくて,その背後
にある背景が色々問題であると。それで,その背景のほうを何とかしなければいけないので,そ
の点に関しては学術会議が17期,18期とやっておりまして,その18期がものすごく頑張っ
ています。
○委員長 いつの頃になるか分かりませんが,大学評価もいずれは各大学あるいは研究機関にお
ける男女に関する問題を扱うかもしれません。
特に他にご意見がなければ選考委員会の提案のとおりお認めいただきたいと思いますがよろ
しいでしょうか。
(異議なし)
なお,今後の手続きとしては,機構の運営委員会に諮った上で正式に決定することとなりま
すが,先程事務局からのご説明にもあったように,事前に本人の内諾を得ていない候補者につい
ては,お引き受けいただけない事態も想定されます。この場合の対応については委員長に一任願
いたいと思いますがいかがでしょうか。
(異議なし)
それではよろしくお願いします。
(6)平成14年度に着手する大学評価事業実施基本計画について
○委員長 次に,平成14年度に着手する大学評価事業実施基本計画について,資料8ですが,
事務局から説明願います。
●事務局<資料説明>
資料8です。昨年,平成13年度及び平成14年度に着手する実施基本計画について御審議い
ただきましたが,その段階では,公立大学の取扱い等確定していない部分がありましたので,今
回14年度計画として新たに基本計画を策定したいと考えています。
内容的には昨年のものとかわっていませんので,昨年と変更になった主な点について説明しま
すと,3の対象機関で,公立大学を対象とすると明記し,対象機関数に公立大学の数を示しまし
た。公立大学の数については,段階的実施期間中,あるいは各テーマ・分野の評価チームの数や
構成等を勘案して数を示しております。分野別評価の人文学系,経済学系,農学系は国立大学6
大学,公立大学3大学でそれぞれ教育,研究評価とも同じ数としております。総合科学について
は,総合科学の学問の特殊性あるいは専門委員会等で教育,研究を1つの機関一緒に評価しては
どうかという意見もあることから,新たな試みとして1つの機関の教育及び研究評価を同時に実
施することを考えています。専門委員会も1つで行い,教育・研究を実施しますが,負担を考慮
して,対象機関数は,国立4大学,公立2大学としています。
5頁目以降は本委員会の委員を中心とた検討グループで検討された専門委員会の構成を示して
います。
最後の頁に14年度着手の評価事業スケジュールを示しています。具体的には,各対象機関か
らの意見を踏まえ,6月の本委員会で実施要綱を検討していただき,その後専門委員会を立ち上
げ,12月には自己評価実施要項等を作成していただければと考えています。従前より1ヶ月早
い日程で進めてはどうかと考えています。最終的には今年度と同じように16年3月に評価結果
を出すということです。
併せて資料9について説明します。この基本計画をお認めいただくと,その対象機関をどこにす
るか設置者に要請することになるのですが,設置者が対象機関を選定する際の配慮事項をまとめ
たものです。ご了解いただければこのような内容を付して,文部科学大臣あてに照会したいと考
えています。これからご議論いただく基本計画は公立大学とその設置者にも通知するわけですが,
特に設置者には一度もまだ説明したことがありませんので,早々にお集まりいただき,機構の評
価についての説明会を開催したいと考えています。
○委員長 ただ今説明いただいた件についてご質問・ご意見等があれば伺いたいと思います。
また,各検討グループの委員から補足説明等があれば併せてお願いしたいと思います。
(特になし)
特にご意見がなければ,原案のとおり決定したいと思います。
(7)平成14年度に着手する大学評価の専門委員の選考方針等について
○委員長 次に平成14年度に着手する大学評価の専門委員の選考方針,配付資料10ですが,
並びまして平成14年度着手の専門委員の推薦依頼について,配付資料11ですが,この件に
ついてご審議いただきたいと思います。はじめに事務局から資料を説明願います。
●事務局<資料説明>
資料10です。専門委員のうち学識経験者の選考にあたっての配慮事項について,各検討グル
ープで検討いただいたものを整理し,あらかじめ本委員会でご審議いただきたいと考えておりま
す。
全学テーマ,分野別教育・研究評価いずれも経済関係団体から推薦のあった者及びマスメディ
ア関係者に入っていただくということは共通ですが,その他に,全学テーマではテーマの特性に
合わせて,国際的機関関係者,分野別の人文学系においては,学校教育関係者,文化施設関係者,
経済学系については,学校教育関係者,農学系については,農業団体関係者に配慮してはどうか
という方針です。
資料11です。具体的に専門委員の推薦を関係団体にお送りするわけですが,その関係団体あ
るいは候補者要件,留意事項など従前から審議いただいている内容について整理しました。推薦
依頼人数を新たに設けていますが,各団体から多くの推薦いただいているわりに実際はその1割
ぐらいしかご就任いただいていないということがあり,推薦団体から効率的な方法を検討してほ
しいという意見が出ています。そこで,これまで何回かの経験を踏まえ,ある程度の数を決めて
関係団体にお願いしてはどうかと考えています。
それから,もう1つの改善点で,推薦方法について,今までは各団体において候補者をまとめ
て機構に提出いただいていましたが,効率化の観点から,推薦団体の希望があれば機構のウェブ
サイトを通じて大学等から直接機構に推薦できる方法も考えています。
スケジュールですが,この後,関係団体に推薦依頼し,5月下旬には選考委員会を開催し,6
月上旬の評価委員会で候補者の選考を行いたいと考えています。
○委員長 ただ今説明のあった件について,ご意見・ご質問等があれば伺いたいと思います。
(意見等なし)
特になければ原案のとおり了承いただいたものとします。
なお,平成14年度に着手する大学評価の専門委員等専門委員会の委員については,大学評価
委員会委員及び機構の専任教員,これは併任教員及び調査研究協力者を含みますが,その中から
大学評価委員会委員長が指名することとなっておりますので,差し支えなければ,各委員等のご
専門を考慮して資料12「専門委員等選考委員会委員一覧(案)」に記載の各委員等にお願いし
たいと思いますがいかがでしょうか。
(意見等なし)
特にご異議がなければお願いしたいと思います。ご担当の委員においては,ご多忙中のところ
とは思いますが,よろしくお願いします。
なお,選考委員会の開催日時については,およそ5月下旬に専門委員等選考委員会,6月上旬
に大学評価委員会を予定しております。事務局で調整した上で連絡するのでよろしくお願いしま
す。
7 その他
○委員長 本日の議題は以上でありますが,事務局から報告事項があるようですのでお願いします。
●事務局<資料説明>
1つは資料13です。「総合科学・特定領域」検討グループで研究領域の検討のために評価研
究部調査研究協力者を委嘱しています。2月25日付けで4名の方にお願いしてありますので報
告します。
2つ目は,評価報告書の通知・公表等についての今後のスケジュールです。評価報告書は早々
に大学及び大学共同利用機関,文部科学省に通知したいと考えています。それからマスコミ関係
者には,22日にレクをする予定となっています。早ければ23日の朝刊には載るのではないか
と考えています。また,評価報告書は機構のウェブサイトに載せ,一般社会にも公表したいと考
えております。
3つ目は,これで第1回目の評価結果が確定されたことになりますが,本委員会の先生方から
も1回目の評価を終えてお気付きの点があればご意見を賜りたいと考えています。後日,文書で
御依頼しますので,よろしくお願いします。
○委員長 以上で本日の委員会を閉会します。
以 上
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