2005年5月に、ノルウェーのベルゲンで開催された高等教育大臣会合で採択された宣言。本会合で、新たにアルメニア、アゼルバイジャン、グルジア、モルドバ、ウクライナの5か国がボローニャ・プロセスに加盟し、参加国は45に拡大した。
ボローニャ・プロセスのパートナーとしての高等教育機関、教職員、学生の重要性を再確認するとともに、雇用者を含む全ての高等教育利害関係者からの支援がボローニャ・プロセスの目標達成に不可欠であることが強調されている。また、博士プログラムにおける研究活動の促進、質の高い高等教育への参加機会の拡充、ボローニャ・プロセスの国際化を視野に入れた欧州外の地域との交流等が重点事項として掲げられている。
質保証に関する内容は以下のとおり。
- 質保証に関わる団体及び機関の役割を明確にすること。
- ENQA(欧州高等教育質保証協会)が関係機関(EUA、EURASHE、ESIB)(※1)とともに提案したガイドライン「欧州高等教育圏における質保証の基準とガイドライン」(Standards and Guidelines for Quality Assurance in the European Higher Education Area (ESG))を採択し、提案内容の実現にむけて努力する。
- 国ごとの資格枠組み(national qualifications frameworks)を導入する。
- 大学等によるジョイント・ディグリーの授与を認め、ディグリーの認証を行う。
- 既習歴を認定する手続きの構築など、多様な学びの促進にむけた基盤を整備する。
- ENQA、Education International (EI) Pan-European Structure(汎欧州国際教育機構)及びUnion of Industrial and Employers’ Confederations of Europe: UNICE(欧州産業・雇用者連盟)(※2)は、ボローニャ・フォローアップ・グループの諮問メンバーに新たに加わる。
- 各国の大臣は、ESGに基づき、各国質保証機関を対象とするピアレビューを導入する。
- 質保証結果の相互認証を促進する観点から、国に認証された質保証・アクレディテーション機関間の連携協力の重要性を強調する。
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※1)EUA(欧州大学協会)、EURASHE(欧州高等教育機関協会)、ESIB(欧州全国大学連盟)。この3機関は、Council of Europe(欧州評議会)とともに2001年のプラハ会合において、ボローニャ・フォローアップ・グループの諮問メンバーとして参加することが合意された。
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※2)UNICEは、2007年1月23日付けで、BUSINESSEUROPEに名称変更。